再び国会上程の可能性の出てきた選択的夫婦別姓、婚外子相続分差別の廃止などを含む民法改正案についての、題名通り、大変わかりやすいブックレット。著者は、家族法の理論をリードする最前線の研究者、弁護士、フリージャーナリストら。国際比較、判例の変化と状況、通称使用の実際、これまでの国会の動きなどの最新資料がコンパクトに満載されており、各地で、民法改正の運動をすすめていくためのツールに使ってほしい(榊原富士子)。

10-03-05 moomin (101 ヒット) 著者・編集者からの紹介
障害のあるなしに関わらず、命をめぐる状況は深刻だ。遺伝子操作や出生前診断、臓器移植などの近代医学がもたらした「進歩」、伝統的な悪習の「女性性器切除」等、個人の女性の身体に関わることから、地球温暖化や原発等による放射能汚染などのグローバルな環境のことを、私の視点からどう見えているかを書いた。

私の視点とは、「身長109cm、体重25kg、13歳の骨が脆いという同じ体質を持つ娘と、16歳年下のパートナーと一緒に住み、常駐のルームメイトが1人いて、友人や介助者が、しょっちゅう出入りする家に住んでいる。」という非常にユニークな人生を生きている人の視点だ。

10-02-26 moomin (124 ヒット) 著者・編集者からの紹介
--「ルーマニア・ドイツ語文学」* への誘い:監視社会の恐怖を生きる 『狙われたキツネ』ヘルタ・ミュラー (山本浩司訳)--

2009年10月、ベルリン在住の「ルーマニア・ドイツ語文学」の作家、ヘルタ・ミュラーがノーベル文学賞を受賞した。選考委員会はミュラーについて「濃縮した詩的言語と事実に即した散文により、故郷喪失の風景を描いてきた」と評している。ルーマニアのバナート地方のドイツ系マイノリティ出身のミュラーは、ドイツ語を母語とし、1992年にはルーマニアのドイツ語話者の村を舞台とした短編集『澱み』をブカレストで発表し注目を集め、ドイツでも高い評価を受けるものの、1984年には職業従事と作品の公表を禁じられ、1987年、チャウシェスク政権下のルーマニアから当時の西ドイツに移住している。代表作としては以下で紹介するミュラーの長編第一作『狙われたキツネ』(1992年)、前作同様ルーマニアの独裁政権下での生活を描いた『心獣』(1994年)などが挙げられ、昨年には、第二次世界大戦後にソ連に強制連行により労働奉仕を強いられたルーマニアのドイツ系マイノリティの体験を扱った作品『息のぶらんこ』(2009年)を発表している。

10-03-04 lita (75 ヒット) 特集
「出産」=痛いもの、というイメージにとらわれ、「子どもがほしい?」という問いにも、「だって痛いんでしょ、痛いのヤダ…」と言い続け、そのうち同年代の友人にも出産経験者が出てくると、どんなに大変だったかをおもしろおかしく(?)語ってくれるものの、それは未経験者にはおもしろくもおかしくもなく、ますます恐怖を募らせる…。そんな経験をした女性は、私以外にも案外多いのではないだろうか。

10-03-07 anna (69 ヒット) わたしのイチオシ
 念のために言っておくと、著者は『放浪記』で林芙美子を演じるあの森光子ではない。かくいうわたしも、書店の新刊コーナーで、えっなんで、と手にしたのが本書。1924年19歳で貧しさゆえに吉原に売られた著者が、2年後、歌人柳原白蓮を頼って、廓を脱出するまでの日々がつづられている。

10-03-03 lita (87 ヒット) わたしのイチオシ
初学者向けに平易に書かれた入門書とはいえ、本書は、これまでの解説書然とした入門書とは違う趣をもっています。なによりも、日本において学問として、女性学が定着したことを実感させてくれる、かなり重厚な著作です。ポスト構造主義(千田さんは、『構築主義とは何か』にも寄稿されています)の議論をふまえ、「性」や「性別」とは何かを論じながら(1)、近代社会の成立とリブの登場(2)、女性学のさまざまな主張(3)、そして性の多様性(4)まで、知っておくべきポイントを網羅し、女性学の意義を明らかにしてくれます。

10-02-27 moomin (172 ヒット) わたしのイチオシ
 自分の生活、社会現象、社会思想…これらは、それぞれべつべつのものとして存在しているのではなく、密接にからみあいながら存在している。どんなパンツをはいているか、でさえ、文化や社会状況の網の目のなかにある。現在、自分が「当たり前」のようにはいているパンツは、他の文化や、100年前の日本のなかでは全然「当たり前」ではないものかもしれないのだ。

10-03-04 ahiru (88 ヒット) リレー・エッセイ