女の本屋

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『刑事司法とジェンダー』 牧野雅子

2013.07.24 Wed

アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください.性暴力をなくす為には、まず、加害者の声を聞かなければならない。その思いで、毎日拘置所に足を運びました。

本書は、ある連続強姦事件の調査から見えてきたことを中心に、性暴力を抑止する法のあり方を考えるものです。一年近くにわたって裁判を傍聴し、捜査記録を精査すると共に、加害者に対してインタビュー(接見、書面)を行いました。

性暴力事件の裁判では、加害男性ではなく被害女性が裁かれると言われ、これまでもその問題点が指摘されてきました(そして、今も指摘され続けなければならない状態にあります)。一方で、加害者はどの様に捜査され、裁かれているのでしょうか?
 調査から見えてきたのは、強姦は男性の性欲(=本能)によるとする前提や、加害者に対する責任追及が極めて甘く、犯罪事実の供述を得る為ならば加害者に擦り寄ることも厭わない、刑事司法の性暴力に対する認識や姿勢です。

警察署・拘置所での面会回数は119回に及びます。加害者から受信した信書は81通。本人が語った強姦の経験と、供述調書に記された犯罪事実の大きな差。連続強姦事件の加害者は何を語ったのか――

被害者支援に関わる人たちにも是非読んで頂きたいと思います。(著者 牧野雅子)








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タグ:DV・性暴力・ハラスメント / / 男性学 / ジェンダー研究 / 性暴力 / 牧野雅子