「%E3%81%8A%E3%81%AA%E3%81%94」の検索結果
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<抗う少女・小説家たち> ③ヨハンナ・シュピリ 病める魂からの回生 木村 民子
2024.03.30 Sat
「あんたがいまおねがいしていることは、いまのあんたのためにはならないことだったのよ」 『ハイジ』より これはハイジの中に出てくるクララのおばあさまの言葉です。そして「神様は時がくれば、かならず助けてくださるよ、安心していらっしゃい」とおばあさまは、傷心のハイジをなぐさめます。ハイジが一心にお願いしても神様は聞き届けてくださらないからと…
タグ:文学
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<抗う少女・小説家たち> ②ストウ夫人 台所から黒人奴隷を解放 木村 民子
2024.02.29 Thu
②ストウ夫人 台所から黒人奴隷を解放 「なるほど、あなたがこの大戦争を起こしたかわいい女性でしたか」 『アンクル・トムの小屋』旺文社文庫の解説より これは米国のリンカーン大統領が、ホワイトハウスで『アンクル・トムの小屋』の作者ストウ夫人に挨拶したときの最初の言葉です。南北戦争のきっかけになったと言われるこの本の作…
タグ:小説
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<抗う少女・小説家たち>①メアリー・シェリー 処女作は夫の名前で 木村民子
2024.01.30 Tue
このシリーズは女性の作家、主に海外の「少女小説」といわれる作品の作者たちにフォーカスし、女性が作家として認められなかった時代、19世紀初頭から21世紀にかけてジェンダー規範と闘った女性作家たちの足跡を紹介していきます。彼女たちの不屈の精神なくては、女性は作家としての地位が認められず、作家という職業も確立できなかったはずです。 今日の文壇に…
タグ:小説
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サンドラ・ヘフェリン著「ドイツの女性はヒールを履かない--無理しない、ストレスから自由になる生き方」(自由国民社) ◆サンドラ・ヘフェリン(エッセイスト)
2024.01.25 Thu
女性の「がんばらない」を追及する---それが本書のテーマです。 大真面目に「がんばらないこと」を追求するなんて、その行為じたいがある言い「がんばっている」ことになってしまうので矛盾があるのではないか・・・なんて思われそうですが、経済協力開発機構(OECD)の2021年の調査によると「33カ国中、最も寝ていないのは日本の女性」なのですから…
タグ:本
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キャロル・ギリガン、小西真理子・田中壮泰・小田切健太郎訳『抵抗への参加―フェミニストのケアの倫理』 ◆晃洋書房 編集部 井上芳郎
2023.12.11 Mon
『もうひとつの声で』に続くC・ギリガンの名著『JOINING the RESISTANCE』の本邦初訳 2023年9月20日刊 日本に,もはや家父長制は存在しない? とんでもない。それが見えにくくなっているのが問題なのだ! 家父長制の解体を目指し、ケアの倫理はフェミニストの倫理であると同時に人間の倫理である事をここに高らかに謳う。 …
タグ:本
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『おひとりさまの老後」が危ない! ――介護の転換期に立ち向かう」 ◆吉田隆之介(集英社新書編集部)
2023.11.23 Thu
「みんないつかは世話になる」介護の転換期に向き合うための一冊 20年以上、介護現場の指揮官として「よい介護」を追及してきた髙口光子さん。2022年、髙口さんは長年勤務を続けてきた介護福祉施設から事実上の解雇通告を受けます。介護保険制度が成立して以来研究を続けてきた上野千鶴子さんは、その出来事から「介護の転換期」を感じ、本書の対談はスター…
タグ:介護
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マノン・ガルシア著・横山安由美訳『生まれつき男社会に服従する女はいない』 ◆横山安由美(立教大学文学部教授)
2023.10.11 Wed
なぜ女は服従するのか? 家庭や職場など女の服従はどこにでもあり、女は進んで劣位に甘んじている。それはなぜなのだろう。フェミニスト自身にとっても長らくタブーであった「服従」の理論と真相を、フランスの新進気鋭の哲学者マノン・ガルシアがボーヴォワールの『第二の性』を手がかりに解明する。 男性優位社会という「状況」に生まれた女はあらかじめ〈…
タグ:本
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和田靜香・著『50代で一足遅れてフェミニズムを知った私がひとりで安心して暮らしていくために考えた身近な政治のこと』 ◆和田靜香