ドキュメンタリー映画『父と家族と私のこと』を観て 松井久子
2026.05.16 Sat
先の大戦の傷跡が、80年経った今も社会に、人びとの暮らしのなかに、こういう形で残っているなんて…。
知らなかった。気づかなかった。知ろうとすることさえしなかった。
島田陽磨監督のドキュメンタリー映画『父と家族と私のこと』を観終わって、まずそのことを恥ずかしく思った。
高市政権になって、急激に危機感に駆られ「日本軍の加害責任を忘れてはならない」という言葉など、ただ上っ面をなぞっただけの言い草だった。80年前の戦争は、実はまだ終わっていなかった。心底、そう思い知らされる映画だった。
幼い日に父から受けた暴力が、性的虐待が、祖父母から父母へ、そして孫へと受け継がれて、「生きづらさ」や「心の病い」として、私たちの家に、社会に、広く深く根を張ってきたのである。
父が、夫が、兄が、祖父が兵士として出征した先で、上官の命令に従って人を殺めたことを、誰も「殺人」とは言わなかった。無論自分でもそんな恐ろしいことをしたという自覚がなかった。一人を殺すと犯罪者となるが、「戦争」ではそれが「国家への忠誠」として賛美される。
それでも彼は、戦地での任務を終えて故郷に戻ると、軍隊での暴力体験が酷いトラウマとなって、あるいは生きて帰ったために周囲から「手のひら返し」の仕打ちを受けて、出征前とまったく別人になっていったのである。
2018年にできた「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」代表の黒井秋夫は「あの大戦に参加した日本兵約800万人のうち、160万人〜400万人もの人びとがPTSDに罹患していたと推測される」と言う。
また、精神科医の蟻塚亮二は「日本政府がPTSD兵士を家庭に丸投げしてきたので、80年間、家族が国策トラウマのケアをさせられてきた」と書く。
家族に暴力を振るったり、アルコールに溺れたり、娘に性的虐待を加えたりする帰還兵たちは、あまりに無口で、彼の苦しみを理解する者はいなかった。
帰還兵のPTSDがアメリカのように社会問題化されることもなく、彼らの苦しみは、恨みは、日本ではただ「家族」に押しつけられてきただけだった。
この映画を観ればそのことが、手に取るようによくわかる。「昭和の男」と呼ばれる父や祖父たちが、どうしてあれほどまでに横暴だったかが。
でも考えてみれば、あの横暴さは父たち世代の個性などではなかったのかもしれない。お国のためにと戦わされ、殺人まで犯した罪を口が裂けても打ち明けられず、国家からも見捨てられてただ家族に当たるしかなかった人生…。そんな父の暴力によって狂わされた、息子や、娘や、孫たちの人生…。更に主人公の一人藤岡美千代さんの父親は、PTSDの末の自死にまで至っている。
戦争ほど残酷で不公平なものはない。戦争を指示した者たちは髪の毛一本乱すことなく、「平民」だけが戦地で命を落とすか、人生を丸ごと狂わせられてしまうのだから。
こんな書き方をしていると『父と家族と私のこと』は重く、暗く、悲惨な映画だと思われてしまうかもしれない。
だからもっとこの映画の素晴らしさの話をしよう。
息子や娘の世代、そして孫の世代と、今を生きる3人の登場人物が長い間抱えてきたトラウマや、押し潰されそうな被害者意識をまさに「ほどいていく」その過程を丹念に描いているところがこの作品の稀有な魅力である。監督がカメラを回しながら主人公たちの苦しみに寄り添い続けるうち、抱えてきたトラウマがゆっくりとほどけていき、気がつくとそれぞれが新たな自分の人生を生きようとしている。
監督の控えめな問いに懸命に答えていくうち、どんどん本来の自分を見出していく3人の主人公…。映画に出演するという行為が「セラピー」の役割を果たしたのか、冒頭の表情と終わり頃の表情が別人のように生き生きと変化していく。その変化が観る者に「希望」を与えてくれるのである。
「日本列島を強く豊かに」などと言っているこの国リーダーたちこそ観るべき映画だが、彼女たちがこういう映画を観て我が身を振り返ることは金輪際ないだろう。でも、先日来国会前に集まってペンライトを振りながら「反戦」を訴える若い人たちには、なんとしても観てもらいたい。戦争の犠牲者はそれが再び始まってから生まれるのではない。80年後の日常のなかに、あなたの隣りで、もがきながらも懸命に生きているのだから。
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カテゴリー:新作映画評・エッセイ
JGEPAメールマガジン2号[2026年5月1日]
2026.05.15 Fri
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JGEPAメールマガジン2号[2026年5月1日]
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男女共同参画機構(JGEPA)は、男女共同参画社会の形成を促進するナショナルセンターとして、4月1日に発足しました。
このメールマガジンでは、JGEPAの活動に関するお知らせや、男女共同参画の推進に資する情報をお届けします。
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★目次★
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男女共同参画に関するお知らせ(JGEPAから)
1.【実施報告】JGEPA発足式
2.【開催案内】知らないなんてもったいない!ジェンダー情報の調べ方 オンラインセミナー
3.【展示案内】アーカイブズ企画展示「女性関連施設のあゆみ展」
4.【展示案内】触れて座れる彫刻作品「スノーウルフ(オオカミベンチ)」
5.【採用情報】有期雇用職員(財務課・情報課)募集
6.【お知らせ】JGEPA紹介動画(ナレーション:杉田智和さん)公開(再掲)
他機関の男女共同参画イベント情報
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男女共同参画に関するお知らせ(JGEPAから)
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■1.【実施報告】JGEPA発足式
4月2日、JGEPAの発足式を執り行い、
黄川田内閣府特命担当大臣より職員に対する激励のビデオメッセージをいただきました。
詳細はこちらをご覧ください。
https://www.jgepa.go.jp/news/2026/005/index.html
■2.【開催案内】知らないなんてもったいない!ジェンダー情報の調べ方 オンラインセミナー
ジェンダーに関する文献情報を中心に、
「女性情報ポータル”Winet”」を使った情報の探し方について、オンラインで情報提供を行います。
今回は女性活躍に関する情報を探します。
・日時:5月20日(水曜日)11時から12時
・対象:ジェンダーに関する情報を得たいと思っている方
詳細はこちらをご覧ください。
https://www.jgepa.go.jp/program/information/seminar/2026/20260520/index.html
■3.【展示案内】企画展示「女性関連施設のあゆみ展」
JGEPA発足にあたり、女性関連施設のあゆみを振り返り、男女共同参画に向けての課題を考える展示を行っています。
会期終了まで残り1か月となりましたので、
まだご覧になっていない方はもちろん、もう一度じっくり見たいという方も、ぜひお見逃しなく。
・期間:5月29日(金曜日)まで
・場所:アーカイブズ展示室(JGEPA本部1階)
詳細はこちらをご覧ください。
https://www.jgepa.go.jp/program/information/archives/tenji/2026/2026facilities/index.html
■4.【展示案内】触れて座れる彫刻作品「スノーウルフ(オオカミベンチ)」
JGEPAでは、「サクヤオオカミプロジェクト」に賛同し、
関西万博で展示されていた椅子状の彫刻作品「スノーウルフ(オオカミベンチ)」を1階ロビーに設置しました。
本作品は観賞するだけでなく、実際に触れたり、腰掛けたりして、その感触を楽しんでいただけます。
詳細はこちらをご覧ください。
https://www.jgepa.go.jp/news/2026/006/index.html
■5.【採用情報】有期雇用職員(財務課・情報課)募集
有期雇用職員を募集しています。
・財務課 専門職員または係員(施設系業務担当) 1名
・情報課 専門職員(アーカイブ業務担当) 1名 等
詳細はこちらをご覧ください。
https://www.jgepa.go.jp/about/job/index.html
■6.【お知らせ】JGEPA紹介動画(ナレーション:杉田智和さん)公開(再掲)
JGEPAの役割や事業内容を広く皆様に知っていただくための紹介動画(日本語及び英語)を公開しています。
日本語のナレーションは、JGEPAの所在地である埼玉県嵐山町ご出身の声優・杉田智和さんにご担当いただきました。
詳細はこちらをご覧ください。
https://www.jgepa.go.jp/news/2026003/index.html
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他機関の男女共同参画イベント情報
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■【津田塾大学】
女子英学塾の「翻訳力」と女性参政権運動展(創立125周年記念事業)(5月11日~7月23日)
https://www.jgepa.go.jp/partners/2026/003/index.html
■【市川房枝記念会女性と政治センター】
女性参政権行使80年記念シンポジウム「民主主義の担い手としての女性」(5月19日)
https://www.ichikawa-fusae.or.jp/activity/upcoming/
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■ご寄附のお願い
JGEPAは、男女共同参画に関する施策を総合的に行うナショナルセンターとして、
また全国各地の男女共同参画センター等を強力に支援するセンターオブセンターズとしての役割を踏まえ、
地域支援、情報収集・提供、研修、調査研究、国際連携など様々な活動を行っております。
各事業を継続的に展開し、上記の役割を果たし続けるためには、効率的な運営を行ったうえで、
一層の機能強化、事業の充実を図るとともに、安定した財務基盤の強化が必要不可欠であり、寄附のご協力をお願いしております。
男女共同参画社会の形成の促進に向けて、温かいご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
※JGEPAへのご寄附は、税制上の優遇措置(寄附金控除)の対象となります。
詳細はこちらをご覧ください。
https://www.jgepa.go.jp/about/information/contribution/index.html
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■JGEPA公式SNS
・X:https://x.com/JGEPA_official
・YouTube:https://www.youtube.com/@jgepachannel
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発行:独立行政法人男女共同参画機構(JGEPA)
住所:〒355-0292 埼玉県比企郡嵐山町菅谷728
メールアドレス:ml.koho@jgepa.go.jp
TEL:0493-62-6719
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カテゴリー:マイアクション
第4期WANフェミニズム入門塾を2026年9月に開講します!
2026.05.15 Fri
第4期WANフェミニズム入門塾を2026年9月に開講します!
WANフェミニズム塾は、「フェミニズムを学びたいけれどどうしたらいいの?」という方を対象に、2021年10月に第1期がスタートしました。受講者は、『新編 日本のフェミニズム』(全12巻)のテキストと動画をもとにフェミニズムへの理解を深めました。その後、修了生がその「恩送り」として次の期を企画するという形で、第2期(2023年6月〜2024年9月)、第3期(2025年1月〜2026年3月)と開催を重ねてきました。今回も、第3期生の有志が第4期入門塾を企画しました。
第4期では、第3期と同じく『新編 日本のフェミニズム』の動画とテキストをもとに、フェミニズムについて学び、理解を深めていきます。さらに、日常の中でふと感じる生きづらさや「なぜ?」という違和感を持ち寄り、その根っこをフェミニズム入門塾で学びながら、自分の言葉で語れるようになることを目指します。
ここは、批判を恐れず安心して本音を話せる場所。「受講者がそれぞれ普段感じている違和感、モヤモヤの正体を知りたい」「フェミニズム的なテーマについて思うところがあるが、身近な人とは話しにくい」といった方、ぜひ第4期生として一緒に学んでみませんか?
■概 要■
◇講座期間:2026年9月~2027年11月(予定)原則として1ヵ月に1回開催します。(講座12回+番外編+修了式)
◇講座日時:毎月第3木曜日 日本時間(JST)20時~22時
◇講座場所:オンライン(Zoomミーティング利用)
■募集要項■
◇応募条件:
①フェミニズムについて学んだことがない、
あるいは学びはじめたばかりで、他の方との意見交換を通じてさらに学びを深めたいと思っている方
②自発性があり、最後まで継続して出席する意志のある方
*目安として6割(講座12回のうち7回)以上の出席を見込める方
③WAN会員の方
*非会員の方は、入塾が決まった時点でWAN会員になっていただきます。
*WAN会員になるにはこちら
◇定員:50名(選考あり)
◇受講料:12,000円(一括前払い)
*受講料の具体的な支払方法については、別途受講者へご連絡します。
*お支払いいただいた受講料は、理由のいかんにかかわらず返金いたしかねます。
■応募方法■
◇応募先:第4期WANフェミニズム入門塾 応募フォーム
◇応募期間:2026年5月15日(金)~5月31日(日)23:59(JST)まで
◇選考結果:2026年7月8日(水)までに応募者全員に直接お知らせします。
*結果についての個別のお問い合わせはご遠慮ください。
■講座形式■
◇教材:
・テキスト:『新編 日本のフェミニズム』(全12巻)岩波書店:予習必須部分(序章)をデータで事前配布します。
・動画:『新編 日本のフェミニズム』:WANサイトから視聴できます
◇講座当日まで(各自予習):
・テキスト『新編 日本のフェミニズム』:各回のテーマに該当する事前配布テキストを読み込んでいただきます。
・動画『新編 日本のフェミニズム』:各回のテーマに該当する動画を視聴していただきます。(各回1~2時間)
◇講座当日:
・10分間プレゼンテーション(受講者による動画・テキストのポイントの共有)(10分程度)
・テーマについてブレイクアウトルームでの対話(20分程度)
・全体対話(90分程度)
*本講座は、受講者同士の対話が中心となります。
*塾長の上野千鶴子は、原則として全回に参加予定です。どうぞお楽しみに!
◇講座後:
・受講者の皆様には、毎回受講後に簡単なコメントを提出いただきます。
◇全体スケジュール(日程は前後する場合もあります)■その他■
受講者への連絡や情報交換はSlackを利用します。
■注意事項■
安心・安全な場を確保するため、以下のルールをお守りくださいますようお願いします。
・受講者による録音および録画は、固くお断りします。なお、事務局においても講座の録音および録画はしません。
・原則としてビデオオンでのご参加をお願いしております。
やむを得ない事情により当日ビデオをオフにされる場合は、チャットにてお知らせください。
・不規則発言や差別発言と判断した場合は退室していただくことがあります。
・お支払いいただいたWANの会費は、理由のいかんによらず返金できません。
・受講料(12,000円)は一括前払いとし、理由のいかんによらず返金・キャンセルはできません。
上記内容に同意いただける方は、ご応募ください。
■FAQ■
よくあるご質問とその回答については、こちらよりご確認ください。
■問い合わせ先■
ご不明な点等がございましたら、下記までお問い合わせください。
(wan.femi.seminar.4@gmail.com)
■企画・運営■
認定特定非営利活動法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)
WANフェミニズム入門塾第1期生・第2期生・第3期生有志
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カテゴリー:うえのゼミ
アジアンクィア映画祭 スポットライト Vol.1 開催のご案内
2026.05.12 Tue
※アジアンクィア映画祭さんからのお知らせです。
※すでに各上映会満席となっております。掲載が遅れ申し訳ございません(WAN)
アジアンクィア映画祭 スポットライト Vol.1 開催のご案内
マカオ、香港、台湾、タイによる国際共同制作——
最新作『ガールフレンズ』特別上映!
2026年6月6日(土)、アジアンクィア映画祭のスピンオフ企画
「アジアンクィア映画祭 スポットライト Vol.1」を開催いたします。
■ 上映作品
『ガールフレンズ(Girlfriends)』
原題:女孩不平凡
監督:トレイシー・チョイ
2025年/100分/マカオ・台湾・香港・タイ
2025年釜山国際映画祭にてワールドプレミア上映。
第62回金馬奨(2025年)助演女優賞ノミネート。
第44回香港電影金像奨(2026年)最優秀新人賞受賞(エリザベス・タン)。
■ 作品概要
ときに傷つき、傷つけながら、私たちは大人になる。
17歳、22歳、34歳。
私の隣には、いつも“彼女”がいた——。
三つの恋愛を通して、ひとりの女性の成長を描く本作は、
現代アジアにおける価値観や人間関係の変化を繊細に描き出しています。
■ キャスト
フィッシュ・リウ、ジェニファー・ユー、ナタリー・スー、エリザベス・タンら、現在のアジア映画界で注目を集める実力派俳優が集結。
■ 監督について
トレイシー・チョイ監督は、マカオ出身の映画監督で、香港や台湾などアジア各地で活動する映画作家です。
2016年の長編デビュー作『姉妹関係』(大阪アジア映画祭で上映)で国際的な評価を獲得し、以降も女性の生き方や社会の周縁にある視点を描いてきました。
本作『ガールフレンズ』では、恋愛や成長、アイデンティティの揺らぎをリアリティ豊かに描くとともに、マカオ、台湾、香港の文化や社会を背景とした視点も反映されています。
【当日は2回上映を実施】
1回目は本作のジャパン・プレミア上映。そして2回目はスペシャルトーク&特製ポストカード付き上映。
【豪華ゲストによるスペシャルトーク】
2回目の上映後には、作家の王谷晶さんと、クィア・ビジュアル・カルチャー・セオリストの溝口彰子さんをお迎えし、女性同士の関係性や表象をめぐり、それぞれの視点から本作を語っていただきます。
王谷晶|小説家
2012年デビュー。ハードボイルド、BL、ファンタジー、怪談など幅広いジャンルで作品を発表。2025年、『ババヤガの夜』英語版にて、日本人として初めて英国推理作家協会賞(ダガー賞)翻訳部門を受賞。主な著書に『ババヤガの夜』『完璧じゃない、あたしたち』『君の六月は凍る』『探偵小説には向かない探偵』『カラダは私の何なんだ?』など。
溝口彰子|クィア・ビジュアル・カルチャー・セオリスト
フィクション、アートの仕掛けおよび、レズビアンとしてのコミュニティ活動を経て、1998年、米国ロチェスター大学に留学。ダグラス・クリンプのもとPhD取得。著書『BL進化論』(2015)は台湾華語と韓国語に、『BL進化論〔対話篇〕』(2017)は台湾華語・韓国語出版。2冊あわせて、2017年度Sense of Gender賞特別賞受賞。最新刊は『その恋はどう始まった?——実写作品におけるBL進化論』『千差万死を越え 日本のロマンティック・コメディ映画の諸相』(展開録)(2026年、5月予定)。2023年より早稲田大学文学学術院表象・メディア論系准教授。
■ アジアンクィア映画祭について
アジアンクィア映画祭は、アジア各地のクィア映画を紹介する映画祭です。
2007年にスタートし、その後の休止期間を経て、2026年に13年ぶりに再始動しました。
本映画祭では、その時代ごとの最前線にあるアジアのクィア映画を取り上げ、作品に込められた感情や視点を、日本の観客へ届けることを目的としています。
本上映会は、「アジアンクィア映画祭 スポットライト」シリーズの第1回として開催されます。
本シリーズでは、映画祭本体とは別に、個別の作品や監督に焦点を当て、その魅力をより深く紹介していきます。
■ 映画表現の広がりについて
近年、世界の映画祭では「クィア(Queer)」という概念が、映画表現の一領域として広く認識されるようになっています。これは特定のテーマに限らず、性やジェンダー、生き方の多様性を通して、社会や個人のあり方を問い直す映画表現を指します。主要な国際映画祭でも関連部門が設けられ、映画文化の一分野として世界的に注目が高まっています。本企画では、こうした映画表現の広がりを背景に、アジアにおける多様な視点を持つ作品を紹介します。
■ 開催概要
日程:2026年6月6日(土)
会場:ユーロライブ(東京都渋谷区)
上映:2回上映
■ 公式サイト
https://aqff.jp/
■ 主催
AQFF運営事務局|ショートレッグフィルム
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