2011.08.09 Tue
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第一次世界大戦中ぶれることなく反戦をつらぬいた女性ローザ・ルクセンブルクが、年若い女友だちゾフィー・リープクネヒトに宛てて、獄中から書いた手紙35通。写真や編訳者の解説によって、ローザの一つの伝記にもなっている。と同時に、孤独の極致にありながら、生を肯定し、ゾフィーを励ますその言葉は、あたかも後世のすべての女性たちに向けて発信されているかのようだ。「魔法の秘技とは生きることそれ自体にほかなりません」という言葉が、「暗い監房」の「墓のなかにいるような」場所から伝えられる。草花や鳥たちや昆虫、空の移り変わりに感性をとぎすませながら(いいかえればそれが彼女に残された小さな小さな空間だった)、「深い夜の闇も、しっかり眺めさえすれば、びろうどのように美しくて柔らかです」、「五感でほんとうに感じ取っている喜びのすべてを、あなたに伝えているのです」という言葉が発せられる。「星をちりばめたマントに身を包んで人生を歩んでいく」技法を、孤独を知るすべての女性に手渡すために。つねにもち歩きたい一冊であると同時に(装丁の色が中身にぴったりだ)、植物図鑑や野鳥図鑑を買おうという気にさせる、女性の先輩たちからの贈り物。(K)
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