シネマラウンジ

映画と女性と社会をつなぎます。フェミニズム、ジェンダーを視野に入れつつ、映画をとおして世界の女性の多様な生の現実にふれ、ともに語りあえるような交流の場をめざしています。新作映画評、エッセイ、対談・座談会、女性監督の言葉など、映画とさまざまに関わる女性たちの〈声〉をお届けします。

映画を語る

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「SKIN/スキン」 変わるための痛みを引き受ける  中村奈津子

2020.06.25 Thu

はじめに、この映画を本サイトで紹介することについて、実はかなり悩みました。暴力的な描写があり、暴力が生み出す緊張が続く作品だからです。暴力シーンが苦手という方は、どうぞご覧にならないでください。ただし、以下の映画紹介記事は安心して読んでいただけるように記述しています。文中の最後には、同じく暴力描写が苦手なわたしが、この作品を選んだ理由にも

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カテゴリー:新作映画評・エッセイ

『タゴール・ソングス』 普遍的で、限りなく個人的なもの  中村奈津子

2020.06.19 Fri

ラビーンドラナート・タゴール(1861-1941)は、インド・ベンガルの詩人・作家である。詩集『ギーターンジャリ』(ベンガル語で“歌のささげもの”を意味する)が世界的に注目され、1913年に非ヨーロッパ語圏で初めてとなるノーベル文学賞を受賞。文学者にとどまらず、音楽家、思想家、画家、また教育者、農村改革者としても才能を発揮し、さまざまな偉

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カテゴリー:新作映画評・エッセイ / 映画を語る

「仮設の映画館」 自宅で、映画の未来を応援しませんか?  中村奈津子

2020.04.29 Wed

仮設の映画館 http://www.temporary-cinema.jp/新型コロナウイルス感染症の影響による「緊急事態宣言」が全国に拡大され、事業主への十分な補償のない自粛要請が続く中で、映画という文化をめぐる状況も、とても厳しくなっています。特に、全国にある小規模映画館(ミニシアター)が存続の危機にさらされていることについては、『プ

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カテゴリー:新作映画評・エッセイ / イベント

『在りし日の歌』 時代の波に翻弄された人びと  中村奈津子

2020.04.11 Sat

1986年の中国。北方内陸部の工業都市にある国有企業で働くリウ・ヤオジュン(ワン・ジンチュン)とワン・リーユン(ヨン・メイ)は、一人息子のシンと3人で宿舎に暮らしていた。ふたりの同僚で、同じ宿舎に暮らすシェン・インミン(シュー・チョン)とリー・ハイイエン(アイ・リーヤー)の夫婦にも、偶然、シンと同じ日に生まれた息子ハオがいた。二組の親たち

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カテゴリー:新作映画評・エッセイ / 映画を語る

『プリズン・サークル』 社会に「回復」の輪を広げる  中村奈津子

2020.04.02 Thu

坂上香監督の3作目となるドキュメンタリー映画『プリズン・サークル』は、初めて日本の刑務所にカメラを持ち込み、そこで行われている「TC」と呼ばれる服役者の更生プログラムと、プログラムの受講生たちを丁寧に取材し作られた作品だ。刑務所の扉は予想をはるかに超えて固く、なんと取材許可がおりるまでに6年、撮影に2年を費やしたという。坂上監督の信念や情

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カテゴリー:新作映画評・エッセイ