シネマラウンジ

映画と女性と社会をつなぎます。フェミニズム、ジェンダーを視野に入れつつ、映画をとおして世界の女性の多様な生の現実にふれ、ともに語りあえるような交流の場をめざしています。新作映画評、エッセイ、対談・座談会、女性監督の言葉など、映画とさまざまに関わる女性たちの〈声〉をお届けします。

映画を語る

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『さよならテレビ』  「さよなら」は再出発になるのか  中村奈津子

2020.01.18 Sat

東海テレビ放送(愛知・岐阜・三重を放送エリアとする、フジテレビ系列のテレビ局)は、ドキュメンタリー映画の制作に定評がある。2010年に「戸塚ヨットスクール」の戸塚宏校長を追った『平成ジレンマ』を劇場版として初公開して以降、「名張毒ぶどう酒事件」を取り上げた『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』(2012)や『眠る村』(2018)、話題

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カテゴリー:新作映画評・エッセイ

映画評 「ロニートとエスティ 彼女達の選択」 河野貴代美

2020.01.04 Sat

主人公の一人、ロニートは、ロンドンの超正統派ユダヤ教コミュニティにおける、指導者(ラビ)の一人娘として生まれるが、古い頑なな信仰を捨て、ニューヨークに移住し、写真家として自立している。もう一人の主人公、エスティは、地域に残り、3人が仲良しであった、その一人ドヴィットと結婚して、信仰を守ろうとしている。エスティは、ドヴィットを尊敬し、彼はロ

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カテゴリー:新作映画評・エッセイ

「私のちいさなお葬式」 「終わる」ことと向き合う  中村奈津子

2019.12.27 Fri

ロシアの田舎の村で、一人つつましく年金暮らしをしている73歳のエレーナ(マリーナ・ネヨーロワ)は、あるとき病院で、突然の余命宣告を受けてしまう。彼女のカルテを見た医師から、いつ心臓が止まってもおかしくない状態だ、と告げられたのだ。 彼女の夫はすでに他界し、ひとり息子のオレク(エヴゲーニー・ミローノフ)は街へ仕事に出たまま、忙しいからと5

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カテゴリー:新作映画評・エッセイ / 映画を語る

『2019シニア女性映画祭』参加報告  中村奈津子

2019.12.11 Wed

今年8回目となる「シニア女性映画祭」へ、4年ぶりに参加することができました(祝)! 今回の映画祭のテーマは、「死んどるひまはない」。初日のオープニングを飾ったドキュメンタリー映画『死んどるヒマはない-益永スミコ86歳』からとった言葉です。上映は、2日間で5作品。すべてトーク付きという贅沢な内容で、楽しく、忘れがたい映画体験ができました。

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カテゴリー:イベント

『雪子さんの足音』 女たちのエロスが向かう先  中村奈津子

2019.11.30 Sat

ある日、学生時代を過ごした街へ出張でやってきた湯佐薫(寛一郎)は、むかし下宿していたアパート「月光荘」の大家さんだった川島雪子(吉行和子)が孤独死した、という新聞記事を見つける。その足で20年ぶりに月光荘へ向かうことにした薫の胸には、当時のさまざまな思い出がよみがえっていった。 ――薫が大学3年のとき、雪子さんの一人息子が亡くなってしま

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カテゴリー:新作映画評・エッセイ / 映画を語る