2024年秋に公募した「夢のフェミニズムZINEプロジェクト」は、同年1月に開催された「いまこそ語ろう、フェミニズム・メディアの過去・現在・未来 -『ニュー・フェミニズム・レビュー』発刊35周年・WANミニコミ図書館収蔵記念」をきっかけに立ち上がったプロジェクトです。
 たくさんの魅力的な応募があるなか、フェミニズムの思想や実践を意欲的に表現しようとする4つの団体が選出され、この度、4冊のフェミニズムZINEが刊行される運びとなりました。その刊行を記念して、報告トークイベントをオンラインで開催いたします。

 「夢のフェミニズムZINEプロジェクト」は、私たちが今、『ニュー・フェミニズム・レビュー』のような雑誌を企画するとしたら、どんな本を作りたいのか、それをZINEという形で実践してみよう、というアイディアから生まれました。
 歴史的にみても、各地域で作られたミニコミ(ZINE)は、女性同士の横のつながりを創り、志をともにする人たちの裾野を広げるために役立ってきました。また、紙で発行されたミニコミやパンフレットやZINEは、アーカイブとして記録されることで女性たちのフェミニズム実践の歴史という縦のつながりも創ることができます。
 ミソジニーやヘイトの渦巻くデジタル空間に対して、紙に情報を載せ流通させることの意味が再評価されるようになりつつある現在、耐久性が高く、手元に残り、まとまった内容を伝え、ページを繰る楽しさなど、その物質性を享受できる情報媒体には独特の良さがあります。

 この報告トークイベントでは、まず4つの団体それぞれが、どのような思いでZINEを作ったのか、ZINEの内容の紹介とともにお話いただきます。それから、WANの理事長である上野千鶴子さん、WANの理事である荒木菜穂さんと福田和子さんに、それぞれの視点から完成した4冊のZINEについて語ってもらい、ZINE文化や紙のメディアとフェミニズムの関係について、トークを繰り広げたいと思います。
 どなたでもご視聴いただけますので、ふるってご参加ください!


報告:各参加団体のみなさま
  ■ジェンダーを考えるひろしま県民有志
  「地方隠れフェミニストの日常 〜この社会で生きるために隠れているあなたに〜」
  ■SPILLLL
  「SPILLLL:食・フェミニズム・ナラティヴ形成についてのZINEシリーズ」
  ■フェミ登山部有志+++
  「市井のフェミニストの生を記録する〜Movement is Journey, NOT Arrival〜」
  ■504号室の交換日記
  「504号室の交換日記-秘密からはじまるフェミニズム」

コメンテーター:
 上野千鶴子さん
 荒木菜穂さん
 福田和子さん
 
司会:
 田中東子さん

【開催日時】
2026年1月6日(火)20:00~21:30 (19:45開場)

【イベントの参加方法】
オンライン(Zoom)で開催します。
アクセス情報を12月30日(火)(予定)にお知らせします。
当日は、19:45より入室いただけます。

【お申込み方法】
https://wanfemizine.peatix.com/

【申込受付期間】
2025年12月9日(火)~2026年1月5日(月)

【参加費】
WAN会員(2025年度会費納入済) 無料
WAN非会員チケット(常勤職の方) 1,000円
WAN非会員チケット(常勤職以外の方) 500円
応援チケット(寄附) 2,000円

【主催】
ミニコミ図書館 夢のフェミニズムZINEプロジェクトチーム