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まだ見ぬかたの花を尋ん 『西行』 白洲 正子

2009.06.28 Sun

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<p> なぜ西行・佐藤義清は、弱冠23歳で世を捨て、花を訪ねて漂泊の旅に出たのか。<br />
待賢門院璋子が中宮になる年、西行は生まれた。17歳も歳の離れた上臈女房に恋い焦がれ、「あこぎの浦ぞ」と、自ら思いを断ち切り、発心したのだろうか。<br />
 京都花園・法金剛院に、なまめかしい待賢門院璋子の出家像が残っている。 草庵を結び、陸奥、西国、伊勢、河内、とりわけ吉野の奥に、幾度となく花を訪ねて、歌を詠み、73歳の生を全うした西行の旅を、著者は、その健脚でたどっていく。<br />
無数の文献を読み捨て、白洲正子は、自分の目と耳だけを頼りに、実に的確に、潔く書く。その数寄者ぶりといい、「空になる心」を求める、うた心といい、生きていれば、さもありなんと、ほれぼれとする西行像が描かれる。<br />
 桜も終わり、新緑の吉野の山深く、西行庵を訪ねると、谷間に、鶯の声が、こだましていた。 (やぎ みね)<br />
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