2010.11.19 Fri
アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください.これは、『ツレがうつになりまして』でおなじみの細川貂々さんと、その「ツレ」の、子どもを持ったばかりの日々を描いたマンガエッセイである。最近自分の出産を機に、「育児マンガ」と呼ばれる物を数冊、読んでみたところ、これが一番、おもしろかった。他の育児マンガと、なんだか違う。なんだろうと考えてみると、おそらくそれは、これは、いわゆる「育児マンガ」ではない、という気がしてきた。 これは、「出産」について、または「育児」について描いたものではなく、自分と「ツレ」の生活を描く中に、子どもが入ってくるというマンガなのだ。
私達は子どもを産んだり持ったりしたからといってその子供の人生を生きるわけではもちろんないし、自分の生活を生きていることに変わりがない。だから子どもを持ったからと言って子どもについて描く、というのではなく、子どものいる生活を始めた自分の生活、を描いているこのマンガは、この作者のブレない仕事になりえているのではないかと思う。
筆者が子どもを「かわいいねえ、癒されるねえ」と抱っこをすると、育児担当のツレが、一日中面倒を見てるわけじゃないからだよ!とキレるという場面など、どの家庭でも繰り広げられる(たいていの場合性別が逆だとおもうけれど)できごとだろうし、子どもの世話を引き受けている「ツレ」がストレスをためて子どもを前に涙をこぼす場面など胸がつまる。
育児がはじまったからといって生活の主体が変わるわけではない。私は私、あなたはあなたのまま、生活に新たな登場人物がやってくるのだと思う方が、子どもとの暮らしは楽しめるのではないだろうか。(Anna)
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