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カルチャーカフェ「医療救護と『乙女』たち――戦後引揚げと記憶のかたち」山本めゆ

イベントURL: https://www.facebook.com/events/1201003408149707/?acontext=%7B%22event_action_history%22%3A[%7B%22extra_data%22%3A%22%22%2C%22mechanism%22%3A%22left_rail%22%2C%22surface%22%3A%22bookmark%22%7D%2C%7B%22extra_data%22%3A%22%22%2C%22mechanism%22%3A%22left_rail%22%2C%22surface%22%3A%22bookmark%22%7D%2C%7B%22extra_data%22%3A%22%22%2C%22mechanism%22%3A%22surface%22%2C%22surface%22%3A%22create_dialog%22%7D]%2C%22ref_notif_type%22%3Anull%7D&onload_action=open_invite_flow&show_created_event_toast=true
主催者: フックス真理子
主催者URL;
開始日時: 2025年05月10日 (土) 20時00分
終了日時: 2025年05月10日 (土) 21時30分
会場: Online開催
会場URL:
連絡先: culturecafefuchs@gmail.com
登録団体:
パンフレット:
詳細: 5月カルチャーカフェのご案内   
       
牡丹散るはるかより闇来つつあり  七菜子

今年は戦後80年。ドイツでも日本でも、世代交代とともに、あの戦争の影は社会からどんどん遠退いていきます。ドイツではそれでもなお、教育を通した歴史継承の努力が感じられますが、一方の日本では、災害のように通り過ぎていくだけです。私たち日本人はあの過酷な記憶を捨て去ってしまったのでしょうか。そして現れてくるのは、戦争の惨禍への反省も批判も責任の所在を問う声もなく、現実感のない歴史に立った勇ましい平和論。ご一緒に立ち止まって、あの記憶が完全に失われる前に、それを掘り起こし、せめて私たちのそれぞれの場で次につながる人々に伝えていきませんか。今回講師は、山本めゆさん。日本からのご登場です。下記のお申し込み要領によって、どうぞご参加ください。

5月10日(土) 13:00 (ドイツ時間) 20:00 (日本時間)開始。 Zoomにて開催いたします。

講師: 山本 めゆ (やまもと・めゆ) 立命館大学文学部准教授    
2020年1月 京都大学大学院文学研究科行動文化学専攻社会学専修博士後期課程修了、 博士(文学)
2022年4月〜現在 立命館大学文学部国際コミュニケーション学域 准教授   

テーマ: 「医療救護と『乙女』たち――戦後引揚げと記憶のかたち」
敗戦間際の関東軍の撤退とソ連軍の侵攻、そして引揚援護政策の遅延により、満洲や朝鮮半島北部に取り残された民間人は、剥き出しの暴力に晒されることになりました。なかでもソ連兵による性暴力は苛烈を極め、治安維持などの名目の下、女性がソ連兵や中国人らに「供出」されることも珍しくありませんでした。これらの性暴力被害者が帰還した引揚港の周辺では、性病の治療とともに、相当数の人工妊娠中絶が実施されたことが記録されています。当時違法であったはずの中絶はなぜ、どのようにして可能になったのか、史料やインタビュー・データをもとに問い直します。
さらに、本報告では戦後日本における記憶の形成についても検討します。上記のように命を落とした女性たちはどのように記憶され、またどのような碑が建てられてきたのでしょうか。「乙女」と命名された碑が建立された例として「九人の乙女の碑」(稚内市)や「乙女の碑」(岐阜県加茂郡)に注目しながら、神聖化された女性とそうでない女性との峻別についても考えてみたいと思います。       

お申し込み方法: 5月6日(火)までに、culturecafefuchs@gmail.comあてお申し込みください。参加者には、Zoomの招待リンクをお送りいたします。

お願い: カルチャーカフェご参加は無料ですが、よろしければ、主催者が活動しているNPO、ひゅうまねっとe.V.にご寄付をいただければ幸いです。収益はアフリカ・ウクライナのこどもたちのプロジェクトに使われます。寄付先はこちら: https://humanet1986.org/JP/kihu/  

お問い合わせ先:  culturecafefuchs@gmail.com  Tel +49 173 5145476