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ぼくは、スカートがはきたい。　『スカート』榎本ナリコ

2011.06.29 Wed

アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください. まだ寒い、センター試験当日にショックを受けたことを、今でも忘れない。私がセンターを受けたときの国語の物語文の問題文のことだ。松村栄子の『僕はかぐや姫』という物語の中の一説が、取り上げられた。自分の事を「僕」と呼ぶ主人公が、自身のジェンダーやセクシュアリティとの葛藤を越えて仮初の姿である「僕」から、「私」というアイデンティティを見つける話だった。

今回は、登場人物が自分のアイデンティティに関して様々な葛藤を描いたマンガを一つ、オススメしたい。

「男」に憧れる葉子と、葉子のことが好きな「男」である幹と、幹が好きな「女」に憧れる花田という三人のキャラクターの物語。ただ服を取り替えるだけでは満たされない、自分自身の性への思いと、焦がれる相手へのそれぞれの重いが複雑に絡み合っている。

内容が内容なだけに少し重たい話ですが、色々と考えさせられる話です。どうぞ、ご一読あれ。(あすか)

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