信田さよ子(原宿カウンセリングセンター所長) 
退職記念講義


【タイトル】家族と国家は共謀する~サバイバルからレジスタンスへ」

【日時】2022年3月5日

【専門領域】臨床心理学

【退職年月日】2021年5月31日

【プロフィール】
1946年5月岐阜県生まれ
1964年県立岐阜高校卒業
1968年お茶の水女子大学文教育学部哲学科卒業
1972年お茶の水女子大学家政学研究科児童学専攻修士課程修了
医療法人碧水会駒木野病院心理室勤務、CIAP(嗜癖問題臨床研究所付属)原宿相談室勤務を経て
1995年原宿カウンセリングセンター設立
、 2021年5月原宿カウンセリングセンター所長引退
2021年6月原宿カウンセリングセンター顧問

<それ以外の活動>
日本公認心理師協会会長
日本臨床心理士会理事(アディクション対策専門委員会委員長、バイオレンス・ハラスメント対策委員会副委員長)
日本心理臨床学会代議員
日本外来精神医療学会常任理事
横浜市男女共同参画推進協議会評議員
NPO法人RRP研究会代表理事

受賞歴
2019年、第9回日本アルコール関連問題学会河野裕明記念賞
2022年、日本心理臨床学会学会賞

 1970年代から精神科病院でアルコール依存症にかかわり、その後社会福祉施設や保健所等でアルコール依存症本人や家族のグループカウンセリングを実施してきました。1985年からソーシャルワーカーが運営するカウンセリング機関に勤務、当時珍しかったさまざまなアディクションの本人や家族のカウンセリングにかかわってきました。1995年に女性スタッフ10余人で心理相談機関を開業し、AC(アダルト・チルドレン)、共依存、DVや虐待、母娘関係などといった問題を掘り起こして個人・グループカウンセリングを実施してきました。そのかたわら執筆活動をとおしてメディアで発信し、学会や職能団体、NPO法人などをとおした活動を行い、アディクションアプローチから被害者支援、加害者プログラムへと援助パラダイムの転換・再構築をめざしてきました。