私が師事するMaster Del Peの創設した団体のエネルギーヒーリング認定スペシャリストの資格を取得するには、講義を受け、テストに合格するだけでなく、エクササイズと瞑想法セミナー全20回、全60回のエネルギーヒーリングセッション実施が条件だった。また全60回のセッションのうち、30回は先輩ヒーラーと共同で行う有料セッションというのも条件の一つだった。セッションに参加してくれるクライアントは友人や家族のつて、私のブログを使って探した。

参加くださったクライアントの方は特定の病気とは診断されていないものの、「疲れやすく、やる気が出ない」と訴えていた。師であるMaster Del Peが考案したエネルギーヒーリングはこういった西洋医学で原因がはっきり分からない症状の対応が得意だ。

ヒーリングセッションやセミナーで紹介する、活力を高めるための「へそ呼吸瞑想」

身体のエネルギーが集まる場所=エネルギーセンター、いわゆるチャクラの診断、チャクラスキャニングを行えるからだ。これにより、心身のどのエネルギーが不足していたり、滞っているかが分かる。チャクラを見ることによって、疲れやすさの原因も見えてくる。Master Del Pe考案のエネルギーヒーリングでは、健康には5つのレベルがあると考える。
1.物理的な身体レベル
2.活力レベル
3.感情レベル
4.思考レベル
5.スピリチュアル(魂)レベル

西洋医学で見るのは「物理的な身体レベル」だけだが、エネルギーヒーリングセッションではこの5つのレベルの健康を見ていく。そのため、西洋医学的には「問題がない」とされる人の疲労の原因も見えてくる。エネルギーヒーリングは祈祷やおまじないのようなものと思われがちだが(私自身も以前はそう思っていた)、Master Del Peの手法は一定の効果を出すために考案された体系的な手法だと学ぶたびに実感した。

共同セッションを行った先輩ヒーラーのMoniさんと。

共同セッションを行った先輩ヒーラーのDinahさんと。

私が所属する団体のエネルギーヒーリングセッションではヒーリングに加えて、クライアントの課題の明確化・目標達成を支援するコーチングも合わせて行うことが多い。自分に自信がない人の場合、コーチングで行う自己分析の課題は強いストレスになる。だが、ヒーリング、継続的なエクササイズ、呼吸法で身体的、精神面のスタミナを高めた上だと、冷静に自分と向き合えるようになり、客観的な自己分析が行えるようになる。

セッション開始当初、慢性的な疲労や不安感を抱えていたクライアントが約10回のセッションを終えるころには、表情も変わり、「最初の頃より、成長したと思う。いろいろなことにチャレンジしたい気持ちになった。」と話すようになった。私自身もエネルギーヒーリングセッションを受けて変わった、と思っていたが、クライアントの変化、成長を見て、「やはりこのメソッドは効く」と確信を持てた。そして、人の変化、成長に関わり、それを見届けられるヒーラーというのは、幸せな仕事だと思った。
講座の理解度テストに合格し、60回余りのセッションと20回のセミナーの実施レポートを提出した後、2022年12月、認定講座の最終口頭試験を受けた。試験は無事、合格した。
ちょうどそれは、乳がん手術から1年後のことだった。
手術から1年で私は、ヒーリングされる側から、ヒーリングする側に立場を180度変えた。心身ともにどん底の状態にあった1年前には想像もしていなかったことだった。 がんになっていなかったら、エネルギーヒーリングに出会わなかったので、人生に無駄な経験はないのだと思う。がんになっていなかったら、師のMaster Del Peの教えを真剣に学ぼうとは思わなかっただろう。
認定資格へのチャレンジは自分の強み・弱みを洗い出し、成長する機会になった。もちろん、資格の取得はゴールではなく、スタートだ。これからも、学び続け、チャレンジすることで成長し、人の役に立っていきたいと思う。

筆者紹介:星屋智(ほしやちえ)
ブログ:Heal your energy 心と体を整えるエネルギーヒーリング・エクササイズ・瞑想
2013年から、フィリピン・マニラ在住。現地でヨガインストラクター、オンライン日本語教師として活動。
2021年 乳がんと診断され、手術、治療。治療の過程でエネルギー・ヒーリングと出会う。
2022年 World institute for incurable diseases (WIID)認定エネルギーヒーリング アソシエートスペシャリストの資格を取得。 オンラインでエネルギーヒーリングのセッションを行っている。