
約20年前に曹洞宗の僧侶と結婚してお寺に住むようになり、「お寺のおくさん」となった私の個人的な体験を綴りました。結婚当初から、言葉にならないモヤモヤを持ち続け、もがき、時には心のバランスを崩し、それでもお寺という世界に順応しようとし、寺のために尽くしたものの、本当の自分とはどんどん乖離していってしまった。
そんな中で日本国憲法やフェミニズムに出会い、なぜ私が苦しまないといけなかったのか、順応しようとしたのかを知ることができました。そして、「ただの私」に戻ることを決めた私の、実践中の記録です。
巻末には、長らく「お寺の中のジェンダー不平等」を訴えてこられた浄土真宗本願寺派の僧侶、西永亜紀子さんとの宗派を超えた対談も含まれ、このような問題が特定の宗派の問題ではなく、現代の日本の仏教の根底にあるものであり、日本社会の縮図でもあるということが浮き彫りとなっています。
尚、地平社HPでは、「はじめに」の試し読みができます。どうぞお試しください。
~地平社HPより~
内容紹介
「救い」は仏様でなくフェミニズムがくれた
「お寺のおくさん」は献身して当たり前? お坊さんと結婚して飛び込んだ仏教界は違和感だらけ。モヤモヤの日々に救いをくれたのは仏様よりもフェミニズムだった。日本のお寺の持続可能性を問いかける当事者エッセイ。
目次
1章 私が「お寺のおくさん」になるまで
Before 寺/「結婚」が始まる/二人の、ではなく寺の結婚式/何を着たものか……/信仰心は誰のもの?/お寺での日常/自分の職業がわからない/心のバランスが崩れてしまった/お寺の運営講座を受けてみた
2章 「私」に帰る
モヤモヤの正体/家のふりをした宗教組織/私が失っていたもの/「お寺のおくさん」 への日々/二度目のグリーフケア/前進/お寺のブログ/語学で広がった世界/「ただの私」になると決めた
3章 フェミニズムが教えてくれたこと
ジェンダーギャップ指数なるものを知ってしまった/フェミニズムと私/答え合わせ/母のこと/寺での子育て/「お母さんの請求書」/妻は無能力者?/妻たちをこれ以上利用するな
特別対談 仏教界のジェンダー平等とお寺のこれから 西永亜紀子 × 森山りんこ
◆書誌データ
書名:お寺に嫁いだ私がフェミニズムに出会って考えたこと
著者:森山りんこ
頁数:176頁
刊行日:2025/4/21
出版社:地平社
定価:1800円(税別)
慰安婦
貧困・福祉
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非婚・結婚・離婚
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憲法・平和
高齢社会
子育て・教育
性表現
LGBT
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