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言葉になりにくい「語り」を言葉にしていくこと(旅は道草・179)やぎ みね
2024.12.20 Fri
社会学者の岸政彦さんの本を読むと、「社会学的質的調査」の中で、語る人も聞く人も、言葉になりにくい「語り」を何とか言葉にしようと試みる中で、「ああ、うまく言葉にしてくれたわ」と思って読むことが多い。500頁に及ぶ岸政彦編著『生活史論集』(ナカニシヤ出版、2022年12月)も、そんな思いで再読した。 そしてもう一冊、最近出た岸政彦著『調…
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旅は道草
連続エッセイ
タグ:本 / 差別 / 社会学
森崎めぐみ・著『芸能界を変える──たった一人から始まった働き方改革』 ◆森崎めぐみ(般社団法人日本芸能従事者協会 代表理事)
2024.12.19 Thu
ルールなき芸能界をアップデートしようと、俳優でありながら奮闘する著者が、芸能界のこれまでとこれからを描き出す。 芸能界、それは自由で華やかな憧れの世界。しかし一歩その中に足を踏み入れてみると、そこは将来への保証など存在せずハラスメントが横行する、無法の世界だ。しかし、このままでいのだろうか? 俳優でありながら法整備とルール作りに奮闘した…
著者・編集者からの紹介
タグ:仕事・雇用 / 本
シニシズムの時代の終わり ちづこのブログNo.165
2024.12.14 Sat
NHKの朝ドラ『虎に翼』が終わった。このわたしにしてからが毎朝早起きして見逃すまいと視聴していたのだから、視聴率が高かったのもわかる。終わって安心して寝過ごすことができるようになって、ほっとしている。「はて?」と「スン」をキーワードとする女性差別への直球の違和感は、「エンタメに政治を持ちこむな」というオジサンの介入まで招いて、話題を呼ん…
ブログ
Book (B-WAN)
タグ:ドラマ / 本
柴田こずえ編『ゴフスタイン つつましく美しい絵本の世界』 ◆安原ゆかり(WAN会員)
2024.12.13 Fri
毎日を懸命に生きる女性たちに深呼吸を 「だいすきだいすき かわいいこひつじ みみのうしろをかいてやる」 短い詩が添えられたイラストは、ペンと黒インクで描かれた女の子とこひつじ。ベレー帽をかぶり、くるぶしまでの長いスモックを着た女の子は、彼女に甘えて頭を預けるこひつじの耳にやさしく手を伸ばす。女の子もこひつじも目をつぶってその感触を楽しん…
わたしのイチオシ
タグ:くらし・生活 / 本
久保田茉莉・著『軍隊への男女共同参画――女性の権利の実現と軍事化の諸相』 ◆水島朝穂(早稲田大学名誉教授)
どこの国の軍隊でも、新兵の訓練は徹底して行われる。小銃の射撃訓練とともに、徒手・銃剣格闘訓練は必須である。手元に、陸幕教育訓練部監修『新入隊員必携(新訂版)』(1978年)がある。近接戦闘訓練の項目には、胸部、頸部、腹部などの急所を銃剣で刺突する方法が、足の踏み込みや体の動きなども含めて伝授されている。女性自衛官にも同じ訓練が行われる。…
タグ:本 / 戦争 / 女性と戦争
14の土地を訪ね、人々の生きた証を紡ぐまなざし~ 井上理津子『ガイドブックにない もうひとつの東京を歩く 東京社会科散歩』
2024.12.12 Thu
ノンフィクションライター井上理津子さんがコロナ禍の2020年1月から22年3月まで「観光地でない東京」を歩いた記録が1冊の本にまとまった。『ガイドブックにない もうひとつの東京を歩く 東京社会科散歩』(解放出版社、本体価格2,200円)だ。初出は『月刊部落解放』2020年5月号から22年5月号まで。連載時のタイトルは「東京フィールドワーク…
タグ:本
ウェンディ・ムーア著 勝田さよ訳『サフラジェットの病院――第一次大戦下、女性の地位向上のための戦い』 ◆田所俊介(みすず書房編集部)
第一次大戦下、女性だけで運営された陸軍病院の実像に迫るノンフィクション 第一次世界大戦下のロンドンで、女性だけで運営されたエンデルストリート陸軍病院。何十人というスタッフが登場するなかで本書の軸として描かれるのは、その病院を指揮した二人の女性医師の姿です。 ルイザ・ギャレット・アンダーソンとフローラ・マレー。二人が10代の後半になった…
松本侑子著『赤毛のアン論 八つの扉』 ◆鳥嶋七実(文春新書編集部)
大人こそ読みたい『赤毛のアン』シリーズへの手引き 子どもの頃、高畑勲監督のアニメーション「赤毛のアン」を通じて、また、世界名作全集に収録されている『赤毛のアン』などを読んでアンの世界に触れた方も多いでしょう。あるいは思春期に、村岡花子訳のアン・シリーズを全巻読破したという長年のファンの方もいらっしゃるかもしれません。 第一巻の『赤毛の…
タグ:くらし・生活 / 本 / マンガ・アニメ
ポール・モラン著 山田登世子訳『シャネル:人生を語る』 ◆星野智惠子(WAN会員)
2024.12.11 Wed
ガブリエル・シャネルが革命したもの シャネルがファッションを通して成し遂げたことは、何よりも女性を自由にすることでした。 一九世紀的な女性の服装は、コルセットで病気になるほど体を締め付け、クリノリンと呼ばれる鳥かごのようなスカート、贅沢な絹地をたっぷりとつかい、羽やレースや宝石で飾り立てたドレス。それは召使の手を借りなければ着られ…
タグ:仕事・雇用 / ファッション / 本
吉川龍子、山崎裕二、川原由佳里、川島みどり・著『戦争と看護婦』—召集令状を受け取った女性たちの記録 ◆看護師 三浦由佳
2024.12.10 Tue
『戦争と看護婦』は、戦争と看護の関係を多角的に捉えた貴重な1冊である。本書は、日本赤十字社(日赤)の看護婦たちが戦時下でどのように召集され、戦地で活動したのかを丁寧に記録している。男性が受け取った召集令状(赤紙)に比べ、同じように「戦時召集状」を受け取り戦地に赴いた看護婦たちの存在は、歴史の影に隠れがちである。本書は、川島みどり日本赤十字…
イベント情報
山梨県立男女共同参画推進センター普及啓発事業 やまなし地域女
12/21(土)13時30分〜
京都女子大学ジェンダー教育研究所 シンポジウム「防災・減災・
12/21(土)14時00分〜
わたしたちの〈はて?〉~ 女性の生きづらさ はどこからくるの
12/22(日)10時00分〜
東大手サロン【第78回】ちょっとだけ飛び出した公務員・伊藤満
12/22(日)19時00分〜
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芸能界を変える たった一人から始まった働き方改革 (岩波新書) / 著者:森崎 めぐ...
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「ビックリハウス」と政治関心の戦後史――サブカルチャー雑誌がつくった若者共同体 ...