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映画評:『ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインに賭ける夢』   濱野千尋    

2009.08.20 Thu

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 正直、『コーラスライン』のあらすじさえ知らなかった。初演の1975年は生まれる前だもん。リチャード・アッテンボロー監督の映画版も見てなかった! 本作を見てすぐ、DVDを購入した。

 この映画は『コーラスライン』再演用のオーディションに挑むダンサーを捉えるドキュメンタリー。3000人の中から19人しか選ばれない。だから敗者のほうが多い。だがこの映画、最初から最後まで、やる気と気合とつっぱりと“ダンサーは食わねど高楊枝”的なかっこよさで貫かれている。だから見ていると自分までがんばっている気になる。げんきになる。
 誰かが喜び、誰かが泣く。でも展開が早いので一喜一憂している暇はない。だが、これぞリアルな群像劇だ。

 不合格でもなお、彼らはダンサーである。「そういう業のもとで生きてんのよ」と腹をくくりきった落選者たちの表情が凄い。ドキュメンタリーは面白い。事実はフィクションより奇なり、である。

<あらすじ>
 1975年に初演された大ヒットミュージカル『コーラスライン』は、駆け出しのダンサーのオーディション風景を描く物語。2006年、新キャストでの再演が決定。本作はそのオーディションに迫るドキュメンタリー。初演当時のスタッフが名作舞台の誕生秘話を語るのも見所。

(はまのちひろ ライター)
(『新潮45』2008年11月号 初出)

「コーラスライン」のDVD情報は以下にあります。
http://wan.or.jp/modules/b_wan/article.php?lid=4458








タグ:映画 / 濱野千尋

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