2011.12.06 Tue
本稿はイギリスのカルチュラル・スタディーズの理論的枠組みによって現代日本の労働運動を考察する.この研究は80年代以降の日本の労働運動がいかなるものかを問い,フィールドワークと理論の検討を重ねたものである.問題の設定・再設定の過程が理論的検討とフィールドワークのせめぎあいとの往還を通じて行われた.本稿は新自由主義のもとで労働運動におけるジェンダーと階級がいかに絡み合うかをフェミニズムの枠外で論じる.ただし,ジェンダーを中心におく方向を理論的に模索し,本稿はイギリスのカルチュラル・スタディーズをその一つの可能性としてとりあげる.
東京大学学際情報学府 学際情報学専攻 博士課程
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