2012.02.09 Thu
「男並み」に仕事がしたい、だけど「女として」結婚も出産もしたい―。そんな私たちには、仕事と育児の両方に「自分にとっての100%」を振り向けることはできないのだという事実がなかなか受け入れがたい。
おそらく、専業主婦になること、あるいは子どもを産まずにキャリアウーマン道を突き進むことで満足できる女性もいるのに、自分はどうして両方を望んでしまうのか。自分たちが育ってきた家庭や受けてきた教育は、自分たちに両方を持つことを求めてきたのではないのか。男性には簡単なことのように見えるのに、両方を望むことはそんなに欲深いことなのか。後輩女性や娘たちにはいっそどちらかを持たないように促すべきなのか―。
当事者として「男意識」「女意識」それぞれの形成過程、両意識が葛藤としてぶつかった契機を客観的に振り返り、次世代で葛藤の再生産を起こさないためにできることについての議論につなげたい。