2014.04.19 Sat
今月のトイレウォッチャー“S”は、名古屋市役所で任務遂行!
名古屋市では、「色別の性別表記によりことさらに性別意識をもたせることを解消するために、男女平等参画センターを始めとする公共の施設におけるトイレ等の性別の色分表記のあり方を検討することを要望する」と2013年度の名古屋市男女平等参画審議会から意見が出されていることは、前回でも述べた。はたして、名古屋市の公共施設の中心ともいうべき市役所のトイレはどうであろうか。
ところで、余談ではあるが、名古屋市役所と言えば、映画やTVドラマのロケ地として知る人ぞ知る名所である。直近では、トヨタ自動車創業者をモデルにしたTVドラマ「LEADERS リーダーズ」のロケでも使われた。 http://www.nagoya-info.jp/location/showcase/post_16.html
「リーダーズ」には登場しなかったが、この正面玄関の大理石の階段や石灯籠はよくドラマなどで登場するので見覚えのある方もいるだろう。(「官僚たちの夏」や「すてきな金縛り」で登場)
昭和初期の重厚で歴史的建造物である名古屋市役所は一見の価値ありだ。
さて本題にはいろう。
本庁1階のトイレである。実は、トイレの写真を撮影するのは、非常に勇気がいる。特に人の行き来が多い名古屋市役所のこと、トイレをご使用になる人の前でカメラを構えるのは、はなはだ気が引ける。そんなわけで、ちょっとピンぼけになってしまった。
多目的トイレも、ご丁寧に赤と青を使い分けてあった。
次に総務局男女平等参画推進室がある4階のトイレに行ってみた。
まあ、同じ市役所内で階によって変わるということはないと思うけど、しかし、一応男女平等参画推進室がある階だし、くどいようだが2013年度の名古屋市男女平等参画審議会から「色別の性別表記によりことさらに性別意識をもたせることを解消するために、男女平等参画センターを始めとする公共の施設におけるトイレ等の性別の色分表記のあり方を検討すること」が要望されている(注1)のだから、なにがしかの対応がなされているのではないかと期待しつつ・・・・、が、されていなかった・・・。女子トイレは赤いスカートマーク。
名古屋市は、男女平等参画審議会の提言(注1)にもかかわらず、市役所内のトイレは性別によって色分けされていた。
先月、性別で色分けされていないトイレの先進例として紹介したつながれっとNAGOYA(旧男女平等参画推進センター)は、事業仕分けの結果閉鎖されてしまい、今では使用することはできない。他に名古屋市の公共施設で性別により色分けされていないトイレはあるのだろうか。これは探してみるべし!
注1)推進状況報告書(平成24年度事業実績)から引用すると、10ページ目「2 男女平等参画審議会からの意見」として「目標2 男女平等・男女の自立のための意識変革、方針(6)固定的性別役割分担意識の解消に向けた啓発・相談」における「33 男女平等参画啓発事業」に対する意見として、「色別の性別表記によりことさらに性別意識をもたせることを解消するために、男女平等参画センターを始めとする公共の施設におけるトイレ等の性別の色分表記のあり方を検討することを要望する」と明記されている。
トイレウォッチャー”S” いとうしずか
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