女の本屋

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女たちの身体がたどった歴史の痕跡 『鬼灯火の実は赤いよ 遊女が語る廓むかし』 竹内智恵子

2009.07.10 Fri

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  昔、その貧しい山村の女たちは、鬼灯火(ほおずき)に赤い実がなることを、知らなかったという。胎児をおろすための「秘薬」であった鬼灯火の根は、花をつける力も失われるほどに、くりかえし切り取られていたからである。それゆえ赤い鬼灯火の実が見られるようになったことは、一つの時代の終わりを意味していた。
 著者の竹内智恵子は、会津の山村を訪ね歩き、「遊女」だった女たちの言葉を聞き取って、本書をその記録として残した。自分を売った親への思い、「お稼ぎ」のつらさ、子を産むことを許されなかった女たちの血まみれの「鬼追い」の情景などが、その語りの中から浮かび上がる。
この貴重な記録から、現代を生きる私たちは、何を感じとるのだろうか? つい数十年前に女たちがたどった身体経験を、リアルにイメージするために欠かせない一冊。(yoko)








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