2009.07.22 Wed
映画は若い夫婦と幼い子どもふたりのピクニック・シーンで始まる。夫婦仲もよく、子どもたちも愛らしく、「幸福(しあわせ)」を絵に描いたような平凡な家族。夫はフランスの田舎町で叔父の営む内装業を手伝い、叔父は彼を後継者にと考えている。妻は家事や子育ての傍ら、家で洋裁の仕事をしている。一家は叔父夫婦、近所との関係も良好だ。そんなある時、夫は仕事で大きな町に行き、そこで郵便局の女性と知り合う。家庭的な妻とは対照的な都会的な現代風の彼女と恋愛に陥るが…。 妻と恋人のふたりを愛するようになった夫は、しあわせでたまらない(そりゃあそうでしょうよ)。彼曰く「どっちも愛している」のだから。郵便局の女性には、妻と結婚したのは、彼女と知り合ったのが先だったからと言う。そしてしあわせでたまらない彼は、再び家族で出掛けたピクニックで、妻に「最近とてもしあわせそう、何かいいことがあったの」と質問され、ごていねいにも恋人との関係を彼女に打ち明けてしまう。
物語の最後はまたしても家族のピクニック。若い夫婦と幼い子どもがふたり。映画の最初と違うのは季節と妻。
家族の映画で「幸福(しあわせ)」と聞いてケッとなったあなた、見てください。物語の展開に、エッと驚くはず。誰にも感情移入できないこの映画、フランスの女性監督アニエス・ヴァルダの1964年の作品です。フランス語のタイトルもLE BONHEUR(幸福)、やっぱりヴァルダってすごい!モーツァルトの音楽と色もとても印象的。(lita)
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