2009.08.27 Thu
23歳で夫を亡くした主人公ミミは、亡夫の遺品を整理するうちに、彼が女を連れ込んでいた秘密の部屋を発見する。愕然としたミミは、これをきっかけに「性の探求」を始め、その過程で、「妻とそれ以外」にオンナが二分されていることに気付く。彼女は、それをするりと越境してみせ、行ったり来たり、オトコたちを混乱させる。
けれども、性的に奔放であることは、必ずしも自由や快楽のみをオンナにもたらすわけではない。オンナが性的に自由であるということは、「性的である」自由以上に、「性的でない」自由を手にするということだ、ということさえこの作品は示唆する。
ミミは様々な「性」を試しながら、「女性上位」という結論に到達する。「性的自由を手に入れた未亡人」が、オトコ目線で「エロい」女性に成ってゆくのではなく、あくまでも「オンナの快楽」を手に入れてしまう、というのは、わたしの個人的読みに過ぎないだろうか。 (緑川)
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