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ソンタグをおくる喪の作業『死の海を泳いで―スーザン・ソンタグ最期の日々』デイヴィッド・リーフ

2009.10.26 Mon

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物語の課題の一つは喪の作業でもあるだろう。彼女が何を言いたかったか、何を言えなかったか、それをともかくもかたちあるものとすること。本書は、『隠喩としての病』の著者ソンタグの息子リーフが、彼女の最期の日々を語ったものである。肉体を戦場にしてはならないと私たちに伝えたソンタグは、癌治療の苦しみのなかで、「自分がベトナム戦争のように感じる」「病気が私を侵略し、植民地にする。敵は化学兵器を私に対して使用する。元気を出さなければ」「この経験を解放に変える方法は?」「明るくふるまおう、ストイックになろう、冷静になろう」「悲しみの谷では、翼を広げよう」と日記に書いていた。こうして何度も病から生還したソンタグは最期まで治療のかぎりをつくして逝った。「言っておきたいことがあるの」という言葉を残して。残された者の無力感にさいなまれながらも書き終えられた本書によって、私たちは彼女の「生」に再びふれることができる。(K)








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