2009.11.01 Sun
一人暮らしを始めて5年目に突入したものの、いまだに自炊できない私は困っていた。著者同様「うちに戻ってから料理をしようという気力」をどうも持てなかったから。こんな「ほんのひと手間がうっとうしいことがある。わかっちゃいるけど、いやなのよ」という状況は誰しも経験があるのでは。「でも」と著者は続ける。「ここでほんの少しだけ自分をがまんさせたら、あとできっと大きな喜びがやってくる」。たとえば、トマト。切り分けてすぐ食べたいところだが、ちょっとがまん。ボウルでトマトと塩を混ぜ合わせて十分置く。浸透圧でうちがわから水分が出て濃厚な風味になり、みちがえるほどおいしくなるのだ、と。
これを知って私は再び自炊に挑戦してみる気になった。このひと手間とおいしさの関係を知ることこそ自炊の原点ではないだろうか。他にももっとちゃんとした(?)レシピからうつわや台所道具に至るまで、ひとりごはんをゆたかにするヒントが盛りだくさんの本書。オススメです。 (nichica)
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