2009.11.10 Tue
マライアおばさんは、いつも聖人みたいに我慢してるっていう。だけどおばさんが我慢すればするほど、お母さんはおばさんの召使みたいに働くことになる。おばさんは私の名前をいつも間違える。私の名前はミグなのに、死んだ自分の娘の名前で呼んで、女の子らしくさせようとするの。腹をたてたおにいちゃんは、口もきけないくらいやっつけられちゃった……。なにかおかしいよ。おばさんは、本当は絶対にひどい人なのに、テディベアみたいにかわいくみえて、やさしいこといったりするから、もうアタマが爆発しそう。いったい誰に言ったらおかしいってわかってくれるの――。
善意の皮をかぶった支配と操作について描いた、「ハウルの動く城」の作者、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの意欲作。主人公ミグの、「人をあやつるなんていけないことだと思う」という率直な言葉は、大人になったわたしたちこそが胸にとどめなくてはならないだろう。
誰でも鏡の中にマライアおばさんをみることはあるはずなのだから。(chibigaeru)
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