1 展覧会タイトル 赤松玉女個展「あいまいのものがたり ambiguous stories」
 開催日時   2017 年5 月2 日(火)から5 月7 日(日) 12:00~19:00  最終日17:00 まで
3 会場  ギャラリーヒルゲート(1階、2階)   〒604-8081 京都市中京区寺町通三条上る天性寺前町535番地   TEL 075-231-3702 (1階)  075-252-1161 (2階)
4 展覧会内容
1980 年代から人物を描いてきた作家による、絵画の展覧会。 ヒルゲートで初めての展覧会であり、作家がセレクトした近年の過去作に新作を加えた、キャンバスにアクリル絵具によるペインティングと、紙に混合技法によるドローイング、合計約20 点を展示する。
 赤松は、創作活動初期の80年代に奇妙な物語を感じさせる不思議な光景を描いていたが、その後カップル(男と女)や、ファッション誌を飾るモデルのポートレイト、また近年は自身の子どもや家族、身近な人々の日常の出来事にインスパイアーされたドローイングを発表してきた。どのシリーズも描かれる人物たちの視線に、様々な思惑や感情が含まれている。モデルや母娘を描いても、美しい者、幸せな者たちに見えず、かといって嘆き悲しむ苦悩の表情もない。笑っているのか、怒っているのか、泣いているのか感情が判別しない顔、年配なのか子どもなのか、若い女性なのか、時には性別すら判然としない顔もある。彼らは感情を隠すために曖昧な表情をしているというよは、 自分自身の複雑さに途方に暮れているようだ。目から溢れるいっぱいの涙の粒は歓喜か嘆きか、母と娘を結びつけているのは愛か呪縛か。複雑な感情が絡まる人間の多面的な物語は、その曖昧さ複雑さゆえに面白く、美しく、豊かである。
5 作家略歴
赤松玉女(あかまつ たまめ) 
兵庫県尼崎市生まれ、京都市立芸術大学大学院美術研究科油画修了
2014「赤松玉女- 絵画の軌跡1984-2014」(西脇市岡之山美術館)
1995,2001 前田寛治大賞展(倉吉博物館)
1993,95,97「IMA 絵画の今日」(新宿三越美術館)
1989-92 イタリア滞在1986,87,88 安井賞展(西武美術館) イタリア、京都、大阪、東京で個展、グループ展多数開催。
京都市立芸術大学美術学部教授