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虹のむこうで元気をさがす‐生きる力の本棚

2009.12.09 Wed

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映画『オズの魔法使』で、ドロシー（ジュディ・ガーランド）は、いつか、虹をこえて夢の国へいこう…と、歌いました。空のうえにあるその国では、悩みごともレモンドロップのようにシュッと溶けてしまうのだそうです。

現実には、家や、学校、塾、ご近所などは、子どもにとっていつも楽しい場所とは限りません。友達、親、先生とすれ違ったときや、いじめられたとき、誰にもどうしようもない不しあわせがあったとき、どこかに「生きる力」をさがさなければなりません。

物語には、苦しみやかなしみ、憎しみを溶かす力があります。どんなに逃げがたい現実があっても、本を読んでいる時間だけは、すこしそれを離れることができるでしょう。物語に「ひたりこむ」時間を経れば、現実はきっと前より少しだけ、耐えやすいものになっているかもしれません。

夢の国の楽しい住人や、自分と似た不幸をのりきる主人公、本の中の「いい魔女」たちは、ページを開けばいつでもあなたのそばにいてくれます。。

もうすこし大きくなったあなたには、この後に掲載される「意味わかんない！　を大切に‐疑問にゆれる心の本棚」や「自分をすきになりたいな‐女の子へエールを送る本棚」もおすすめです。

＊「ちいさかったわたしと、いまちいさいあなたへ」で紹介されている本

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