2010.03.03 Wed
念のために言っておくと、著者は『放浪記』で林芙美子を演じるあの森光子ではない。かくいうわたしも、書店の新刊コーナーで、えっなんで、と手にしたのが本書。1924年19歳で貧しさゆえに吉原に売られた著者が、2年後、歌人柳原白蓮を頼って、廓を脱出するまでの日々がつづられている。
社会を客観的に分析する力をもつ利発な著者は、なぜ母親が自分を売ったのか、を問いつづける。ついには母にだまされたことを恨み、「母性愛の発露は、〈よい境遇〉があってからではないか」という結論に至る。こうした彼女の唯一の救いが書くことである。「書く事は妾を清める。…何かしらを書きつけることによって、妾は処女になれる。清い妾」と記す。
時代は関東大震災後の1924年からの2年間。彼女たちの働く同じ東京に、そろそろモダンガールが現れる頃だ。つまりけっして遠い過去のお話ではない。そして女学校に行く少女たちがほんの一握りだったことを考えると、けっして他人ごととも思えない。(lita)
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