皆さま初めまして。
フリーランスで音楽家として働いています、都内在住の千葉と申します。
今年度より入会させていただきました。どうぞよろしくお願いいたします。

コロナウィルス感染拡大の影響で、日常が去年とはすっかり変わってしまいました。
わたし自身、演奏の仕事が全て無くなるという危機的状況にあるのですが、それでも目下、わたしの関心は「性被害」に対する世間の反応にあります。
わたしはトラウマ・サバイバーです。この2年間、せっせとメンタル・クリニックへ通い、EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing)臨床家資格を持つカウンセラーの元で治療を受けてきました。そして数ヶ月前、先生方と相談し、治療と並行して「自分の思いを発信する」ことを始めたのです。

遅ればせながら、Facebookを始めました。
はじめは恐る恐る記事をシェアしたり、それに数人(家族含む)がリアクションをくれたりの繰り返しで、慎重に使い方を探っていました。
・・・そんなある日、わたしの投稿に400人弱のリアクションが付いたのです。
それはわたしのペットに関する、他愛もないものでした。
そこで、薄々気が付いていたことに悲しい確信を得たのです。

「性被害」に関する投稿は、一般受けしない!むしろ避けられる!白い目で見られる!

今回わたしは#BatonForChangeに参加してみようと思い、時間があるので色々FB内を見て回りました。FBの利用率が低下しているのは、友人から聞いて知っていました。
それにしても、どこのサイトでも、リアクションが極端に少ないのです。
Open the Black Box、ヒューマンライツ・ナウ、Spring、そしてこのWANにおいても。
そして試しに、その思いをそのまま投稿してみました。

フェミニストって怖い?なるべく関わりたくない?暗い話題からは目を背けたい?

すると、100人を超えるリアクションがありました。そのほとんどが何故か男性であり、またコメントを寄せてくれたのも男性ばかりでした。予想もしていなかったのですが、中にはカムアウトしてくださった方も。それでもペットの話の1/4の人数ですが、素直に嬉しかったです。
セカンドレイプや犯罪そのものを無くすことを仮に目標とするのであれば、一人ひとりの偏った認識を変えていく必要があると思います。
この際きっかけは何であれ、男性に関心を持ってもらうことも大切です。
見当違いで不愉快な昭和的コメントもありますが、わたしがこの2年間で得た知識を披露すると、大抵の場合黙ってくれました。人間不信と疎外感でいっぱいの日々ですが、ほんの少し光が見えたような気がしています。(文章からするととても元気に思われそうですが・・)

わたしは、これから発信するサバイバーになるのだと思います。
未だ昭和を生きている男性陣と、恐らくは彼らの息子たちに、わたしが得た知識と得たくもなかった経験で、対抗していきたいです。

まずは「被害に遭わないように・・・」ではなく「加害するな!」から。

次回は女性から賛同が得られないことについて、書かせていただければと思います。
ありがとうございました。