サバイバーとして2度目の投稿をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
「性被害」、「性暴力」。
このような言葉から耳を背けたくなるのは、当然の感情でしょう。
ですが男性に比べ女性の方が、こういった話題に、より消極的なように思います。
(今回の話題の性質上、女性と男性という分類をいたします。)

ニュースを耳にする度、わたし自身が思っていました。
「被害者にも落ち度があったんじゃないの?」
だって、自分自身が気を付けるように教わって育ってきたから。
だからそういう目に遭う人は、「気を付けていなかった」もしくは「気を付けるのが足りなかった」のでは?
だってわたしは気を付けているから、そういう目に遭わなかった。
今まで。

学校でも嫌というほど言われてきました。
スカートの丈、下着が透けないような工夫、露出を控えた服装。
足を開いて座らない、夜は早く帰宅する、外での飲酒は控える。

これらの理由はすべて同じです。
「男性を誘惑するようなことをしてはいけない。」

男性は「女が誘惑してきた」と仕立て上げることが好きなようですが、わたしたちが被害にあったのは、「加害者を誘惑した」からでしょうか?
決してそうではありません。「誘惑」は男性の単なる勘違い(思い込み)です。

「隙があったからじゃないの?」とも言われましたが、わたしは格闘家ではありません。
この事件が起こるまで、わたしは特に何とも戦っていませんでした。
そうせざるを得ない状況に置かれたから、「生き延びる」ためにサバイバーになっただけです。
当たり前ですが、戦わなくて済むのなら、戦いたくなどない。
性被害者を一種の軽蔑を持って見ていた事件前の自分に、今のわたしは何も言えません。
愚かだったことは確かですが、事件前後で考え方が180度変わってしまいました。
性暴力とは、人の人生を変えてしまうものです。

楽しいことはすべて、男性の特権ですか?
わたしがお伝えしたいのは、なぜ女性にばかり「気を付ける」ことを強いるのか、ということです。

最後になりましたが、この度の豪雨で甚大な被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。ご覧いただきましてありがとうございました。