仏ベストセラー 邦訳刊行! 『シモーヌ・ヴェーユ回想録―20世紀フランス、欧州と運命をともにした女性政治家の半生―』シモーヌ・ヴェーユ
2011.08.14 Sun
書は、フランスで07年、発売と同時にベストセラーとなった、ユダヤ系女性政治家シモーヌ・ヴェーユの回想録『Uni vie』の日本初の全訳本(訳者・石田久仁子さん)です。すでに欧州各国や中国、ラテン・アメリカなどでも翻訳出版されており、フランスでは昨年、文庫版も出版されました。
1927年、ユダヤ人の家庭に生まれたシモーヌ・ヴェーユは、高校時代にアウシュビッツ・ビルケナウ収容所に強制移送され、過酷な体験をしながら、奇跡的に生還しました。パリ政治学院卒業後、法務官僚を経て、ジスカール・デスタン大統領時代に保健大臣、欧州議会の初代議長に選ばれ、ミッテラン大統領時代には再び社会問題・保健・都市問題大臣に就任するなど、フランスを代表する女性政治家として知られています。1974年には、カトリックの影響の強い当時のフランス社会の中で人工妊娠中絶の自由化を実現、女性の自由の象徴的存在となりました。その後も一貫して歴史の真実を追求し、欧州統合の推進、人権、とりわけ女性の人権問題等に取り組み、国際社会からも高い評価を受けています。政界を引退した現在も、その人気は衰えていません。
本書はホロコーストを生きた女性の比類ない稀有な人生を描き出しながら、戦後の新しい女性の生き方を象徴している人生の回想録です。巻末に参考資料として収録したヴェーユの演説にも、彼女の思想や信念、生き方がシンプルな言葉で表現されています。
是非、ご一読ください。(パド・ウィメンズ・オフィス 上田理恵)
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1927年、ユダヤ人の家庭に生まれたシモーヌ・ヴェーユは、高校時代にアウシュビッツ・ビルケナウ収容所に強制移送され、過酷な体験をしながら、奇跡的に生還しました。パリ政治学院卒業後、法務官僚を経て、ジスカール・デスタン大統領時代に保健大臣、欧州議会の初代議長に選ばれ、ミッテラン大統領時代には再び社会問題・保健・都市問題大臣に就任するなど、フランスを代表する女性政治家として知られています。
1974年には、カトリックの影響の強い当時のフランス社会の中で人工妊娠中絶の自由化を実現、女性の自由の象徴的存在となりました。その後も一貫して歴史の真実を追求し、欧州統合の推進、人権、とりわけ女性の人権問題等に取り組み、国際社会からも高い評価を受けています。政界を引退した現在も、その人気は衰えていません。
本書はホロコーストを生きた女性の比類ない稀有な人生を描き出しながら、戦後の新しい女性の生き方を象徴している人生の回想録です。巻末に参考資料として収録したヴェーユの演説にも、彼女の思想や信念、生き方がシンプルな言葉で表現されています。
是非、ご一読ください。(パド・ウィメンズ・オフィス編集者 上田理恵)
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