2012.11.17 Sat
アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください.本書は、3.11原発事故当時福島大学で教鞭をとられていた中里見ゼミに、『ヒバクシャ』『六ヶ所村ラプソディー』といった作品で、近年注目を集めているドキュメンタリー監督の鎌仲ひとみさんを招いたさいの、講義の記録です。
中里見さんは、福島原発事故を、「事故」ではなく、この間ずっと「事件」だと主張されてきました。福島大学で教えはじめ、その後、原発の政治的、あるいは法的な位置づけを考え始める中里見さんは、憲法が専門の研究者です。3.11「事件」発生の前から、原発についてのゼミを開催しようとしていた中里見さんのゼミには、原発「事件」後の大混乱のなかで、それでも勇気ある(なぜ、このゼミをとるのが勇気ある行動なのかは、本書をとって実感してほしいと思います)学生が15人も集まり、そして、2012年2月まで、鎌仲さんの作品、著作すべてを読んで、彼女とのゼミに挑んだ、そうした貴重な記録となっています。
3.11以降の福島の様子、その中で生きてきた若者たちの戸惑いとたくさんの疑問、そして、政治の仕組みやマスメディアについて1年のゼミで学んだこと。小さなブックレットですが、学生たちの鎌仲さんへの質問を通じて、わたしたちもたくさんのことを学びます。
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中里見さんも、驚かれているように、鎌仲さんの学生たちへの対応、そして言葉の力は、本当に素晴らしく、現地をずっと取材され蓄積された知識にその言葉の力は裏づけられています。
なお、中里見さんは、近年発表されてきた、「原発」と憲法問題をめぐる論考を、自家版として発表されています。ご関心のある方は、ファクスにて、「原発・憲法・人権」の申し込みとして、FAX番号 088-656-7184 へご連絡ください。