40代50代の頑張った女性たちに最敬礼!
雇用ジャーナリストの海老原嗣生です。
私の新作は、40代50代女性たちへの礼賛、30代女性への応援として書かせて頂きました。私は日本の労働における一番の問題は「女性の不平等にある」と言い続けてきました。ようやくそれが昨今、徐々に改善されつつあります。
なぜ、そうした変化が企業や社会に起きたのか。その最大の理由は、今の40代50代女性が、男社会の中で辛酸をなめながら、その力を発揮してきたことにあると思っております。
バブル崩壊後、短卒一般職採用が激減する中で、女性の4大進学率は急上昇し、企業は彼女らを総合職として雇わずにはいられないようになりました。彼女らが力をつけるにしたがい、企業は「女性無しでは経営が成り立たない」と痛感するようになってきた。それが、近年、急激に企業が変わり出した原動力になっていると考えています。
まだまだ、社会に問題は多々あります。ただ、皆さんの頑張りが会社も家庭も少しずつ変えた。それが分かれば、「明日も変えられる」という希望になると思い、過去の足取りを一冊にまとめてみました。
上野さんとこの本について対談した折に「あなた、それ、男の人に言ってよ。女性向けに書いても駄目でしょ」と示唆されましたが、皆さまの頑張りを一度はまとめておきたかった次第です。
とはいえ書中に、「家事育児支援(支援ってのは当事者意識のないダメ語ですよね)」などと男社会の遺物のような言葉を書いてしまっているような、迂闊な表現が散見されます。上野さんにもお叱りいただきましたが、なにとぞご容赦の上、一読いただければ幸いです。
◆書誌データ
書名 :少子化~女“性”たちの言葉なき主張~
著者 :海老原 嗣生
頁数 :240頁
刊行日:2024/4/1
出版社:プレジデント社
定価 :1750円(税込)