
いつでも、友達は人生を最高にする
大人になってから友達をつくることは難しいと言う人は多い。本当にそれって大人になってからだろうか? あなたには、子どものときから友達がいただろうか?
この本の著者のマリサ・G・フランコは、いい友達関係を作れる人は、他人に安心を感じられ、信頼を持てる人だという。もっというと、オープンで、必要なことを臆せず人に頼め、他人を支援でき、自分は人に好かれていると考えられる人だ。そしてそれは、子どもの頃の生育環境に大きく依るそうだ。
しかし安心してほしい。不幸にして自分の生育環境が悪くとも、友情は技術を習得すれば、誰にでも得られるものだ。この本には、さまざまな友達を持つための技術が登場する。
恋人や夫婦、家族でもないのに、わざわざ友情をよくするための技術を学ぶなんて必要なの? と思う人もいるかもしれない。しかし、異性関係や家族にすべての人間関係を背負わせることは不可能で、不健康でもある。心から打ち解け、秘密を打ち明けたり、悩みを相談する相手はなにも家族だけでなくてもいい。自分の安心できる居場所を複数持っている人は幸運だ。
この本によると、いい友達を持てるように努力することは、すべてそのまま自分の人生を豊かにすることにもつながるという。他人を信頼し、自分に自信を持てるようになる。友達は、自分に自信を与えてくれ、まだ知らない新しい自分をつれてくるのだ。
ちなみに、友情は死亡リスクを45%も下げ、うつ病の最高の予防策ともいう。ぜひこの本を読んで、試してみてほしい。(編集者)
◆書誌データ
書名 :FRIENDSHIP 友情のためにすることは体にも心にもいい
著者 :マリサ・G・フランコ(Marisa G.Franco)
訳者 :松丸さとみ
頁数 :560頁
刊行日:2024/7/18
出版社:日経BP
定価 :2420円(税込)
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