ケアワーカーズユニオン山紀会支部は、大阪市釜ヶ崎に住む高齢者、障害者を支える女性職員を中心に結成された労働組合です。
いま彼女たちは、労働委員会からの改善命令も無視する法人から、全員女性職員で構成される訪問介護事業所の閉鎖を通告されています。

 昨年の訪問介護報酬の引き下げで、倒産する事業所が過去最多のいま、山紀会支部の闘いは最前線にあります。
 関東でも、山紀会支部の学び、ともに考え、連帯していこうという趣旨での集会を開きます。
 在宅での暮らしを支えてきた訪問介護事業所で働く人たちを応援してください!

2025年3月15日(土)
14:00~16:30
南部労政会館第五会議室
大崎駅から徒歩5分(JR山手線、埼京線、湘南新宿ライン、りんかい線)

●山紀会支部を支援するためのカンパを募ります

主催:山紀会支部を支える関東実行委員会 連絡先:03-6453-7858

 ケアワーカーズユニオン山紀会支部は、大阪市・西成区で、一人暮らし、認知症、障がいのある利用者の生活を全面的に支えている介護職員が入る労働組合です。2013年11月、労働条件の改善や働きやすい職場づくりのため、訪問介護やデイサービスなどの女性介護職員を中心に結成されました。
 しかし、山紀会は組合員に対し、パワハラや嫌がらせを何年も行ってきました。コロナ禍で組合側は「労使が争うのではなくともに対策を取ろう」と求めましたが、山紀会はその申し出を拒否するにとどまらず、組合活動に対して損害賠償請求訴訟などを行いました。組合は、労働委員会へ10件以上も申立を行い、先ほどの訴訟も含め山紀会の不法行為が認められ、山紀会に多くの改善命令が出されています。
 それでも山紀会は態度を改めず、今度は労働組合の拠点職場である訪問介護事業所の閉鎖を通告してきました。現在、山紀会は労働組合との話し合いを無視したまま、訪問介護の閉鎖を強行しようとしています。こうしたあまりに露骨な攻撃に対し、大阪や関西地域では多くの労働組合や市民が山紀会の支援に取り組んでいます。
 私たち集会実行委員会はこれまで大阪現地での集会やデモに参加し、山紀会支部に連帯してきました。しかし、山紀会支部の闘いは、単に一事業所にとどまらない価値を持っており、いっそう広範な連帯が必要だと考えています。
 その理由は、まず、厚労省による訪問介護報酬引き下げ攻撃によって全国各地の介護事業所が倒産しているなか、山紀会支部が地域の介護崩壊を阻止していく最前線に位置しているということです。山紀会が行おうとしている弾圧と事業所閉鎖というやり口は、どの介護事業所でも起こりうることであり、こうした弾圧にどう抵抗していくのか、山紀会支部の実践に学びながら、共に考えていくことを私たちは望んでいます。
 大阪現地のデモでは、利用者のみなさんが組合の集会を応援するため、施設から姿を見せ、炭坑節を踊ってエールを送るという一幕がありました。このような風景をつくりだすことができたのは、山紀会支部の日々の実践があったからこそです。私たちは、目下の介護保険問題の危機的な状況のなかで、山紀会支部の実践から多くのことを学ぶことができるはずだと考えます。また、今回の事業所閉鎖で職場を追い出されるのは、全員女性労働者であるという点も重要です。山紀会支部の闘いは、女性労働者の権利のための闘いでもあります。そして私たちは、山紀会支部の組合員が持つ、利用者と共に在ろうとする想いと懸命な実践に共感し、その想いを守るための連帯を広げていきたいと感じています。
 こうした山紀会支部への多様な共感を持つ有志が集まり、今回、東京での集会を開催するに至りました。多くの方のご参加を呼びかけます。

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【訪問介護請願署名お願い!】
【署名】✏️訪問介護の基本報酬引下げ撤回などを盛り込んだ国会請願署名にご協力ください!!📣 ◆中央社保協ほか
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