1年間のプログラムWANac2期も11回目を迎え、3月29日の対面発表会をもって今季を修了します。「研究する」ことの孤独に陥らなかったのは、WANac2期のつながりのおかげです。今回のレポートもそんなつながりを報告してくれます。

【レポート】
 オンラインでのWANac2期は今回が最後だった。進捗状況には差があり、調査や分析まで進んでいる人もいれば、研究計画書の段階にいる人もいる。私自身は目次の段階だが、皆さんの研究発表を聴くと触発され、勇気をもらい、頑張る原動力になっている。
 私は県の社会福祉審議会の公募委員として3年目になるが、2月の審議会では「県の男女共同参画計画」が大きな審議事項だった。計画を読み込む中で、この研究会で得られた知識や考え方のおかげで、新たな視点から計画を捉えることができた。当日はマイクを離したくないほど発言したい内容が次々と浮かび、結果として発言しきれなかったため、個人としてパブリックコメントを書いて提出した。さらに、地域で困難を抱える人を支援する団体のメンバーがパブリックコメントを出したいという発信をキャッチし、当事者の皆さんと一緒に提出するための学習会(お茶やお菓子を囲みながら)を開くことになった。日々、業務もその他の活動も多忙で、加えて1年半前から心身の不調を抱えていた自分が、新たな会を開けるほどのエネルギーを取り戻せたことに、レジリエンスを感じている。新しい人とのつながりを得て、当事者の声を届ける重要性を改めて実感した。
 WANac2期は、上野先生の鋭くも愛情深いコメントをいただけること、そしてそれぞれの研究テーマから学べることが本当に貴重な場である。女性のリーダーシップの在り方や就労の課題と組織的課題、DVや虐待、女性の美術史や外国人キュレーター、女性が広告や書籍の中でどのように扱われてきたか、行政における女性活躍、多様な性の在り方、マイノリティの問題……分野は多岐にわたるが、そこには一本通底するテーマがあるのだと思う。参加したことで、自分の狭い視野が広がり、論文を書くという大きな課題に向き合うだけでなく、実生活においても行動変容が起きている。自分の変化に驚きつつ、この場に参加できたこと、そして皆様との出会いに心から感謝している。