『物語は、小馬の「アーネスト」が苦手な競争なのに、それでも動物たちのレースに参加します。途中、大きな岩で動こけなくなったやぎおじさんをアーネストはレースそっちのけで手伝うのですが、、、』

2021年2月、世界中にフランス語で出版された「Ernest le cheval le plus lent du Far West」と言う絵本の題を作者の意図を汲み、日本語では「アーネスト ファーウエストで はしるのが いちばん おそい うま」に翻訳しました。 

この絵本は現在社会の競争とは何か、仲間として参加する意義は、人助けとはなにか。そして、どんなに嘲笑されても、くじけず、何が自分にとって幸せを感じるかと言う疑問を投げかけてくれます。自分の持っている価値を自分だけは認めてあげようと心優しく、希望を与えてくれる素晴らしい作品になっています。

「誰にでもある劣等感や弱点を本当の勇気に変え、自分らしくいられる、こんな絵本を待っていた」と、とても評価されています。

昨今は「AI」(Artificial Intelligence 人工知能)が幅を利かせていますが、まったく使用していません。
「AI」 であればフランス語の「le plus lent」は「最も遅い」と訳す筈ですが、あえて日本では一番(いちばん)という言葉をつかったのは、それがビリの一番でも構わないからです。また、擬音、擬態語など『オノマトペ』と言いますが、フランス語では「s’esclaffent = ぷっと笑う、大いに笑う」ところを「ゲラゲラ笑う」と分かりやすく翻訳しました。文が読みやすく、オノマトペの持つ不思議な魅力は子供たちに豊かな情緒を与えると信じています。

作者は幼い子供が自ら簡単に読めるようにすべての文字をひらがなで、分かち書きを希望しました。訳には忠実でありながらナレーションの言葉は「です・ます調」の敬体を用いて丁寧に、そしてどんな言葉が最もやさしく大切だろうと考えました。子供にも、大人にも、世知辛い世の中の今だからこそ、この物語を心から楽しんで頂けることを切に望んでいます。(翻訳者)

書誌データ
書名 :アーネスト ファーウエストで はしるのが いちばん おそい うま
著者 :ダヴィッド・コォニィヨー
頁数 :56頁
刊行日:2026/4/8
出版社:
定価 :1,320円(税込)

アーネスト ファーウエストで はしるのが いちばん おそい うま

著者:ダヴィッド・コォニィヨー

Independently published( 2026/04/08 )