
「本を売る」だけではない本屋さんがあります。本をきっかけに人が出会い、地域の居場所となり、社会について語り合う場を育んできた本屋。フェミニズム、ジェンダー、人権、反差別、平和、環境など、それぞれの土地でさまざまな問いと向き合いながら営みを続ける独立系書店です。
このたび、日本初の「女の本屋」である京都・ウィメンズブックストア松香堂店主、中西豊子さんの著書『女の本屋の物語』の20年ぶりの復刊をきっかけに、オンライン連続トーク企画「女の本屋をつなぐ物語」を始めます。
◆第1回目は、大阪の隆祥館書店・二村知子さん、仙台のbook cafe 火星の庭・前野久美子さん、熊本の橙書店・田尻久子さんをお迎えします。
大阪、仙台、熊本。歩んできた歴史も本屋のあり方も違いますが、その根っこには、本を必要とする誰かに届け、人が言葉を交わせる場所を守ることがあるように思います。考えてみれば、ジェンダー平等も、反差別も、平和も、民主主義も、一人ひとりが尊重され、自分の人生を自分で決め、違う人間同士がともに生きるためのものです。
本屋は、そのための小さな場所になれる。
わずか13坪の隆祥館書店は、独立系書店を取り巻く厳しい状況の中でも、本の力を信じて店を続けてきました。その歩みは『13坪の本屋の奇跡』にもなっています。
火星の庭の前野さんは、「すべての人に生存権、自己決定権があり、かならず尊重されなければならない」と書かれています。私はこの言葉に、ものすごく頷きました。
熊本の橙書店は、「声の小さな人の側に立つ本」を大切に選び、人と本が出会う場所を育ててきました。熊本地震で被災し移転しながら店を続け、田尻さんは文芸誌『アルテリ』の責任編集も務めています。そして今回も、熊本は地震に見舞われています。
それぞれの本屋を始めたきっかけ、選書への思い、地域との関わり、続ける中での葛藤や喜び。そして、本屋という小さな場所が社会にどんな影響を与えているのか。
3つの街、3つの本屋の物語から、一緒に考えてみたいと思います。
※聞き手は上野千鶴子さんほか。
※2回目以降は、10月28日(水)、12月2日(水)、1月20日(水)、2月10日(水)・・・と順次開催してまいります。
【日時】 9/30(水)19:00〜21:00
【参加方法】 オンラインで
【参加費】
WAN会員・無料~ 非会員・1500円~ 学生・非正規・500円
・応援チケットあり 詳細は以下の申し込み先からご確認ください。
【申し込み先】
https://peatix.com/event/5144832
※アーカイブ視聴可能(配信後1週間のみ)
【共催】ウィメンズ アクション ネットワーク(WAN)/Social Book Cafe ハチドリ舎
【協力】ジェンダーを考えるひろしま県民有志
【デザイン】ロバ企画室 西川晶子
【ゲストプロフィール】
二村知子 (ふたむら・ともこ)さん
隆祥館書店店主。
井村雅代コーチ(当時)に師事し、シンクロナイズドスイミングを始め、現役時代はチーム競技で2年連続日本1位、日本代表として2年連続世界第3位に。現役引退後、隆祥館書店に入社。2011年から、「作家と読者の集い」と称したト-クイベントを開催、2016年からは「ママと赤ちゃんのための集い場」を毎月開き、2019年4月からは、宝上真弓先生と子育てに悩む親御さんのために絵本選書のサ-ビス、2020年6月より、お客様からのリクエストを受け一万円選書を始めている。
前野 久美子(まえの くみこ)さん
book cafe 火星の庭店主。
1969年福島県郡山市生まれ、仙台市在住。1990年からドイツに2年間移住。1997年ヨーロッパ、中近東を放浪。その時にたくさんのブックカフェと出会う。調理師、書店員などを経て2000年に仙台市でカフェ併設の古本屋「book cafe 火星の庭」を開業。以来、店内外で様々な本のイベントを開催。2008年に有志でBook! Book! Sendaiを結成。現在は読書体験の聞き書き「せんだい本の生活史」(仙台市市民文化事業団助成事業)に携わる。編著に『ブックカフェのある街』『本があるから』『仙台本屋時間』など。「優生手術被害者とともに歩むみやぎの会」、「東北朝鮮学校とつながる宮城の会IO(イオ)」の設立メンバー。
田尻久子(たじり・ひさこ)さん
橙書店店主。
1969年熊本市生まれ。会社勤めを経て2001年、熊本市内に喫茶と雑貨の「orange」を開業。2008年隣の空き店舗を借り増しして「橙書店」を開く。2016年より文芸誌『アルテリ』の発行・責任編集をつとめる。2017年、第39回サントリー地域文化賞受賞。著書に『猫はしっぽでしゃべる』(ナナロク社)『みぎわに立って』(里山社)『橙書店にて』(熊日出版文化賞/晶文社)『橙が実るまで』(写真・川内倫子/スイッチ・パブリッシング)『これはわたしの物語』(西日本新聞社)『熊本かわりばんこ』(NHK出版)など。









