当事者主体の女性運動」は、とりわけ1990年代以降大きく進化しています。社会に埋め込まれた「女性に対する暴力Gender Based Violence」を顕在化させたことはその1つです。1995年の第4回世界女性会議(北京会議)では「女性に対する暴力」に世界が正面から抗し、Domestic Violenceが課題化されました。
問題を当事者自身が語ることには重要な意味がありますが、当事者を黙らせ、被害を隠蔽する構造がありました。日本でも、とりわけ北京会議を機に、「女性に対する暴力」を被害当事者の女性たち自身が語り、支援者・仲間とともに活動をはじめました。1993年に開設された、当事者と支援者によるエンパワーメント・シェルター「AKK女性シェルター」もその1つです。当事者視点のシェルター運営、シェルター間のネットワークづくり、DV防止法制定への関与といった一連の活動は、エンパワーメントプロセスそのものと言えるものでした。

2023年5月、こうした「AKK女性シェルター」の活動を記録に残し、次世代に継承すべく、『「AKK女性シェルター」から「DV防止法」へ―1990年代フェミニズム・当事者主体の女性運動記録』(執筆:波田あい子、亀田温子、内藤和美、編集:伯野朋絵.かもがわ出版)という図書が出版されました。さらに2026年1月、映像版『「AKK女性シェルター」から「DV防止法」へ―1990年代フェミニズム・当事者主体の女性運動記録』(制作:亀田温子.DVD)が制作されました。本上映&アフタートークでは、図書を共著し、映像制作にかかわった内藤和美さんが、「AKK女性シェルター」の活動とその記録を語り、SRHRアクティビストの福田和子さんと、困難女性支援法にかかわられた小川真理子さんに、今の女性運動へとつなげていただきます。

◆主 催:認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)ミニコミ図書館
◆内 容:映像版『「AKK女性シェルター」から「DV防止法」へ―1990年代フェミニズム・当事者主体の女性運動記録』(DVD)の事前視聴とアフタートーク
◆日 時: 2026年10月18日(日) 15:00-16:45(予定)
◆場 所: オンライン(Zoom)開催
◆参加費: WAN会員     500円
WAN非会員(正規職の方)  1000円
WAN非会員(正規職以外の方)700円
応援チケット 2000円・3000円
◆申込方法::Peatixからお申込みください。
https://wanwomensmovement.peatix.com/
◆申込期間:9月13日(日)~10月17日(土)18:00まで

◆DVD事前視聴について
・参加申込者には映像版『「AKK女性シェルター」から「DV防止法」へ―1990年代フェミニズム・当事者主体の女性運動記録』(DVD)事前視聴用URLをお知らせします。
下記の期間中は自由に視聴可能です。
10月8日(木)10:00~10月17日(土)21:00まで
本とDVDの内容は以下にて紹介されています。
・本と映像の紹介Webサイト
https://sites.google.com/view/femikiroku/
・波田 あい子、 内藤 和美、 亀田 温子 著『「AKK女性シェル ター」から「DV防止法」制定へ:1990年代フェミニズム・ 当事者主体の女性運動記録』
htps://wan.or.jp/article/show/10688#gsc.tab=0
・映像版『「AKK女性シェルター」から「DV防止法」へ―1990 年代フェミニズム・当事者主体の女性運動記録』(DVD)
https://wan.or.jp/article/show/12299
◆事後配信について
終了後、参加申込者(当日参加不可・録画事後視聴のみ希望
  者を含む)を対象に、アフタートークの録画の限定公開を行います。

内藤和美

◆アフタートーク・プログラム
1 パネルトーク
▪内藤和美:なぜ「AKK女性シェルター」着目したか~本と映像による記録の作成
東洋大学大学院他非常勤講師、東京家庭裁判所立川支部調停委員、認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)共同代表、(公財)日本女性学習財団理事、日本女性学会幹事。
専門はジェンダー研究、とくに日本の女性学/ジェンダー研究の学問論

福田和子

▪福田和子:「#緊急避妊薬を薬局で」~声をつなぎ、制度を変える~
   日本でのSRHR(性と生殖に関する健康と権利)実現を目指す#なん でないのプロジェクト代表。ほ かに、東京大学多様性包摂共創センタ ー(IncluDE)ジェンダー・エクイティ推進オフィス特任研究員、#緊 急避妊薬を薬局でプロジェクト共同代表、政治分野のジェンダー平等 を目指すFIFTYS PROJECT副代表など。

小川真理子

▪小川真理子:「女性支援法」の制定をめぐる女性たちの運動――その軌跡 と現在地
東京大学多様性包摂共創センター特任准教授。ジェンダー・エクイテ   ィ推進オフィス副オフィス長。社会学、ジェンダー研究。博士(社会  科学)。近著に『多様な視点からジェンダーを見る:東大オムニバス 講義13講』(共著,2025,東京大学出版会)他。女性相談支援員に 関する論文多数。

上野千鶴子

2 コメント:上野千鶴子(東京大学名誉教授、WAN顧問理事)
社会学者、東京大学名誉教授、認定NPO法人ウィメンズアクションネ   ットワーク顧問理事、上野千鶴子基金代表理事。女性学・ジェンダー  研究のパイオニア、高齢者の介護とケアも研究テーマとしている。
3 意見交流

◆関連情報
本上映会+アフタートーク参加者には、本・DVDを特別価格(本1,300
  円、DVD1,200円)で販売します。
購入申し込み先:フェミニズム女性運動記録作委員会 fem.kiroku@gmail.com