女の本屋

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坂本葵 『吉祥寺の百日恋』

2014.04.03 Thu

 アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください.猫のことはよ~く解っている、とお思いの猫好きの皆さま。いやいや、お家の猫にも、私たちが知らないこんな世界があるのかも知れません。

東京の西の街、吉祥寺を舞台に、猫たちが繰り広げる甘やかな恋愛を描いたのが、この小説です。裕福な家庭に飼われている若きシャム猫・錫乃介は、その美貌ゆえに放蕩の日々。かつて道ならぬ恋にあった義姉・永遠子にけしかけられ、深窓の令嬢・深雪を百日で篭絡出来るかの賭けをするのですが、いつしか心は……。と、つまりは現代猫版『危険な関係』。

本書は著者にとってのデビュー作となります。仕事や家族の介護などに追われていたある日、「その介護経験を小説に書いたら?」と知人に薦められたそうです。しかも「私小説ではなく、虚実織り交ぜ、ファンタジー風にでは」と。さすがに介護を小説にする気持ちにはなれなかったようですが、「虚実織り交ぜて、自由に奇想天外に」という部分に大いに惹かれ、取り組んでみたところ、自由に小説を組み立てることがこんなに楽しいなんて、と目から鱗が落ちる思いだったそうです。友人からのひと言が、介護の日々にあった著者にこんな花を開かせることになりました。

斬新な発想と、多彩なユーモア、そしてちりばめられた薀蓄もこの小説の魅力のひとつで、すでに多くの読者をうならせています。
ぜひご一読下さい。(編集者 木村由花)








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タグ: / 介護 / 小説 / 坂本葵