2010.12.19 Sun
12月12日(日)、フォトジャーナリストの渋谷敦志さんをお招きし、講演会「明日があるから」を開催しました。2007年7月に「撮るなら心をこめて」というタイトルで、東ティモールの現状をご報告いただいた講演以来、3年半ぶりの登檀です。会場には老若男女問わず参加があり、児童労働という問題が様々な方に関心があることを実感しました。
初めに渋谷さんは、アフリカのアンゴラ取材で飢餓のふちにいる子どもの現状を見たのが、フォトジャーナリストを続ける原動力になっていること、あまりの衝撃にシャッターを押せないことが何度もあったこと、レンズ越しの子どもの目線に自らの姿勢と生き方を鋭く問われた気がしてドキッとした体験など、撮影に関するお話をされました。
その後は、ご自身が撮影したバングラデシュの児童労働の写真、ビルマの難民キャンプの写真をスライドに映しながら、バングラデシュやビルマの国の情勢、写っている子どものエピソードを話され、参加者の質問に答えながら講演会がすすみました。
最後に渋谷さんは、「写真を撮っただけでは世界は何も変わらないが、皆に知ってもらうことの積み重ねが変えていく原動力になるという思いで活動をしています。この現状を他者にどう伝えたらよいのか、ここから何を学べばよいのかと自分に問いながら写真を撮っています。」としめくくられました。
アンケートでは「自分達が何をするべきか、何ができるのかを非常に考えさせられました。」という意見もあり、参加者それぞれが写真に写っている子どもたちから、何かを感じることができた講演会となりました。
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