2011.01.21 Fri
1月8日(土)に、講演会「JICA田中由美子さんが語る、開発と女性」を開催しました。
最初に、ジェンダークイズが出題されました。「非識字者は世界に9億人いるが、そのうち女性の割合は?」、「財産・資産について、女性が所有している割合は?」等です。それぞれの回答から、自分の予想した答えとの違いに驚きの声をあげている参加者も多く、世界の女性がおかれている立場の過酷さが汲み取れました。
本題にはいり、JICAの組織体制の概要や、組織自体のジェンダーへの取組みについて、さらに、JICAが行う協力事業におけるジェンダーへの取組みについての説明が続きました。JICA職員さえ、プロジェクト開始時にはジェンダーを意識することの大切さに気づいていなかったといいます。例えば、農作業の7割は女性の仕事であるのに、研修は男性のみに対して行い、指導後しばらくして様子をみにいくと、どこも失敗に終わっている。夫は「畑は妻の仕事だ」といい、妻は夫からきちんと指導を伝授されていない。これが、現実でした。プロジェクトをデザインする前に、その地域のジェンダー役割についてしっかり調査することの重要性を認識していったそうです。
JICAが製作したDVDを鑑賞し、現地の様子を見て、生の声を聞きました。プロジェクトのモデル地区では、世帯収入が増え、夫は妻の見方が変わり、妻は家族内で自分の意見を言えるようになったとのこと。男性も女性も今が幸せと話しています。途上国でジェンダー平等を基に事業を進めることにより、様々な成果が生まれ、現地の方もそれを実感しているようです。この成果が広がれば、地域自体のジェンダー観が変わり、貧困削減や識字率向上などにつながっていくはずです。
「開発」と「ジェンダー」、この二つの言葉、初めは全く結びつきませんでしたが、今回の講演で理解でき、その二つの結びつきの重要性を改めて認識しました。
カテゴリー:参画プラネット
タグ:NPO
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