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総会シンポ実行委員会だよりNo.8

2013.05.20 Mon

総会シンポ実行委員のおひとりで、WAN上野ゼミのコーディネートをされている永野眞理さんに今年のシンポジウムについて、いろいろお聞きしてみました。

―今回のシンポジウムに期待することは何ですか。

「女縁」にはずーっと前から期待していました。
国や政党、既成の生協?などに対しても期待できない現在、「女縁」の当事者同士の繋がりに大いに期待してます。勿論、運動体としても、運動のリーダーとしても。
その意味で、今回のシンポジウムは私たちに大きなインパクトを与え、向かうべき方向を示唆してくれるものと期待しています。

―永野さんにとってNPOとは?

これまで実体は見えなかったけれど、私が欲しかった運動体なのではないだろうか…と実感しています。
今なお抑圧し続けられている女性の発言の場として、自分の居心地の良さを目指した運動の母体として。
加うるに、明晰な理論でこの差別のはびこる社会を快刀乱麻し続ける、誰より政治の場で発言して欲しかった上野さんが「NPO」という運動体のリーダーとなられたことで、「NPO」の社会的役割が飛躍的に力を増すと共に、その結束力も強化されると確信しています。

―そうですね。理論のフィールドで闘ってこられた上野さんはじめWANにかかわる研究者の方々が、NPOの実践の場で、今後どのような「理論と実践」を展開されるのか。非常に期待をしたいと思います。
―ところで永野さんは、上野ゼミ担当者として、これからのWANにどんなことを期待しますか。

何も無かったところから、やっと「上野ゼミ」としての形ができてきたところです。
上野ゼミの中で育った参加者達がwanの様々な分野で活躍してくれることを願っていますが、wanがそういう方達の受け皿として大きくなって欲しいとも考えています。
また、「情報・知・運動」の結節点・発信地・コーディネーターとしての役割をこれまで以上に果たしていく様に、そして多くの女性が自分らしく、気持ちよく、力でねじ伏せられることなく生きられる社会に変えていく力のまとめ役・リーダーになって欲しいと期待しています。

―では、最後に永野さんしか知らない上野さんの情報って、何かありますか?

ある夜だったか、研究室に、仕事をされる先生と私だけになったことがありました。
何か文章をお書きのご様子でしたが、時々小さくつぶやく声が聞えていました。
…あぁ、こんな風に仕事をしていらっしゃるのだ…と、とても感慨深かったのです。
どんなに私たちが、上野さんの紡ぎ出す言葉に励まされて来たか。生きていくエネルギーを戴いたか…。
それは、上野さんのこの、仕事に対する気迫から生み出されているのだ…と実感した瞬間です。

―数々の名著は、そのようにして生み出されていたのですね。
それにしても、上野さんとふたりの夜なんて、ちょっと怖い気(?)もするけど、すご~くうらやましいわあ。
これからも、WAN上野ゼミが熱く盛り上がるように願っています。

永野さんありがとうございました。(いとうしずか)

 ★これまでのWAN総会シンポ実行委員会だよりは、
こちらから→http://net.wan.or.jp/may/

カテゴリー:ウィメンズアクションネットワーク

タグ:エンパワーメント / WAN / 上野ゼミ / WANの活動