エッセイ

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【特集・衆院選①】なぜ、生きづらいのか?   浦谷健太郎

2009.08.12 Wed

 私は28歳の専業主夫です。

 正確には、公務員の妻を持ち、ファミリーレストラン『びっくりドンキー』で毎日5時間夜勤している兼業主夫です。

 昼間、スーパーの買い物に出歩くと、「若い燕」・「無職」など陰口を叩かれ、世間じゃ〈男の夢のような生き方をしているのだから…〉などとも言われます。警察上がりらしきマンションの管理人には(私がマンションの所有権者にもかかわらず)、「ご職業は?」と聞かれます。 炊事、料理、洗濯全てやっても、女性のみが主婦なのか?

 昨今の派遣切り等々を考えれば、私は幸いなことに恵まれた境遇にいることができていますが、ただ自分のプライベートな生活圏で暮らしているだけにもかかわらず、どれだけいわれのない「性差別」をうけることか!!

 男性は「働いて」当たり前。女性は家庭を守るのが当たり前(もっとも昨今では主婦はぜいたくという、戦前の状況に近づいているようにも感じますが)。

 女性にとって「生きやすい」環境とは、男性にとっても「生きやすい」社会であるはずです。

 思いやり予算の金額は、日本経済が好調だった1985年の807億円に比べ、2007年には2173億円と1366億円も増額されているにもかかわらず、僅か8万世帯分の60億円の予算しか節約できないにもかかわらず「母子加算の廃止」は決定 。私の職場のシングルマザー世帯からは、痛みを通り越した叫びが日々聞こえます。国税庁「民間給与の実態調査」の2005年の平均給与額は男性538.4万円に対し、女性は272.8万円でした。

 こうした同一価値労働同一賃金からは程遠い現状すら改善しようとせず、弱者からより一層容赦なく収奪する政治を、私たちは受け入れ続けるのでしょうか?たとえ一人一人の声は小さくとも、団結して「おかしいよ?」と声を上げることが無条件に必要なのではないでしょうか?

 資本主義が大きく破たんした今日、私たちがあげる声は、たとえどれだけ小さくとも「意味」あることだと思っています。

 今度の選挙では民主党中心の政権の可能性も出てきていいますが、彼らにどれだけの期待ができるのでしょうか?企業団体献金、それもダミー団体を使った不透明な資金を活動資金とする政党に、「庶民中心」の政治は期待できないのではないのでしょうか?

 来る総選挙で金権政治に不信任を突き付けることが極めて重要であることは、言を待ちません。もっとも社共の現在の議席を見るに(残念ながら)、「議会」の場だけで「わたしたち」の一歩前進を作るのには限界を感じずにはいられません。

 であるからこそ、WANのようなNPOの立ち上げ、草の根運動に賛同し強く応援したいと思います!

カテゴリー:ちょっとしたニュース

タグ:浦谷健太郎 / 専業主夫 / 兼業主夫