2010.09.13 Mon
女性センター(男女共同参画センター等)の皆さま、あなたの館でブックトークをしませんか?この協働プロジェクトにふるってご参加ください!!
日程は2011年4月~2012年3月までを予定、申込は、9月30日まで
申し込み・お問い合わせは、「拡がるブックトーク実行委員会」あてにメールにてご連絡ください。Email : sazanami810@yahoo.co.jp
プロジェクトの詳細と申し込み方法は以下の通りです。
拡がるブックトーク『新編 日本のフェミニズム』開催に向けて
—-日本のフェミニズムを手渡すために—-
書籍+センター+インターネット=∞(チカラは無限大)
趣旨
日本の第二波フェミニズムは70年代からスタートし、一人ひとりの女性の経験を言語化し理論化する試みをもとに、女性学とジェンダー研究を産みだし、ここまで語りつがれ、紡がれてきました。
2010年、その集大成として位置づけられる『新編 日本のフェミニズム』全12巻(岩波書店)が完結のときをむかえます。この本は、1994年に『日本のフェミニズム』全7巻別冊1として刊行されたものに、新たに90年代以降の豊かな成果をつけ加えて全巻の編成を補充拡張した増補新版です。本書はミニコミ、びら、同人誌、研究誌、書物等にすでに発表された文章の再録(アンソロジー)であり、日本語でオリジナルに発信されたフェミニズムの在庫目録として、その成果を次の世代に手渡すためにつくられました。旧版、新版ともにそれぞれ2年余、計4年にわたる準備期間と9人の編者および編集協力者(参考資料を参照して下さい)および数百人にわたる寄稿者、解説と読書案内を含む本書の刊行は、日本のフェミニズムの歴史に刻むべき大きなマイルストーンとなるでしょう。
この全巻完結を記念して、書籍に関わった関係者、女性政策の最前線で活躍するセンターの担い手、そして書籍からインターネットへと新たな展開を遂げようとしている活動家をつないで、フェミニズムの継承をめざす三者による協働事業を提案いたします。
これまで、書籍はフェミニズムを一人ひとりに伝えるために重要な役割を果たしてきました。また、男女共同参画センターと呼ばれている女性センターも、女性たちとフェミニズムをつなぐ交差点となり、各地でさまざまな動きをつくってきました。また新たな動きとして、インターネットを活用したネットワーク「ウィメンズ アクション ネットワークWAN」を支えるNPO法人が2010年にスタートしています。
こうした動きをとらえ、「書籍・センター・インターネットを重層的につなげつつ、フェミニズムを次世代に手渡す」という目標を共有し、ともに力を合わせて活動する協働事業を実施したいと思っています。関連する三つの分野の方々へ、ご協力をお願いしたく…どうぞ、よろしくお願いいたします。
協働(joint project)事業の概要
書籍+センター+インターネット=∞(チカラは無限大)
■事業の目的
書籍『新編 日本のフェミニズム』を手がかりとしたイベントを開催し、フェミニズムの財産目録を多様な世代、とりわけ若い世代に、広く深く伝えることを目的とする
■共催団体(協働メンバー)
・書籍:書籍編者、岩波書店(後援:予定)
・センター
・インターネット:ウィメンズ アクション ネットワーク(WAN)
■事業内容
協働イベント:ブックトーク『新編 日本のフェミニズム』」(シンポジウム形式)
以下の構成で、市民を対象とした講演+コメントもしくはシンポジウムを開催
①『新編 日本のフェミニズム』全12巻から1巻をセンター側で自由に選定してもらう(巻によって重複がある場合は実行委員会で調整を図る場合もある)
②原則として選定した巻の解説者をゲストスピーカーとする(あるいは編者のうちの1名に来てもらう)
③ウィメンズ アクション ネットワーク(WAN)から参加協力する
④センターからの推薦により、各地域でフェミニズム、ジェンダー研究等を実践しているキーパーソンにゲストスピーカーを依頼する
■予算について
各センターが事業費として予算を計上し、「拡がるブックトーク実行委員会」と調整
■申込方法
エントリーシートに必要事項を記入し、9月30日(木)までに「拡がるブックトーク実行委員会」あてに提出。エントリーシートは、「拡がるブックトーク実行委員会」あてにメールで依頼。実行委員会メール:sazanami810@yahoo.co.jp
■日程等
2011年4月~2012年3月までを予定。
■参考資料
天野正子・伊藤公雄・伊藤るり・井上輝子・上野千鶴子・江原由美子・大沢真理・加納実紀代編/斎藤美奈子編集協力2009-2010『新編 日本のフェミニズム』全12巻、岩波書店【『新版』と略称】
1 リブとフェミニズム 解説・上野千鶴子
2 フェミニズム理論 解説・江原由美子
3 性役割 解説・井上輝子
4 権力と労働 解説・大沢真理
5 母性 解説・江原由美子
6 セクシュアリティ 解説・上野千鶴子
7 表現とメディア 解説・井上輝子
8 ジェンダーと教育 解説・天野正子
9 グローバリゼーション 解説・伊藤るり
10女性史・ジェンダー史 解説・加納実紀代
11フェミニズム文学批評 解説・斎藤美奈子
12男性学』 解説・伊藤公雄
【『旧版』と略称】井上輝子・上野千鶴子・江原由美子編/天野正子編集協力1994-96『日本のフェミニズム』全7冊 別冊1、岩波書店
1 リブとフェミニズム 解説・上野千鶴子
2 フェミニズム理論 解説・江原由美子
3 性役割 解説・井上輝子
4 権力と労働 解説・天野正子
5 母性 解説・江原由美子
6 セクシュアリティ 解説・上野千鶴子
7 表現とメディア 解説・井上輝子
別冊 男性学 解説・上野千鶴子