アートの窓

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【展覧会】「アイラン・カン - 内なる本棚 」(静岡県~2010年5月9日)

2010.04.13 Tue

名称:「アイラン・カン - 内なる本棚 」

期間:2010年2月20日~5月9日

場所:ヴァンジ彫刻庭園美術館
〒411-0931 静岡県長泉町東野クレマチスの丘(スルガ平)347-1

■関連URL
http://www.vangi-museum.jp/002_kikaku/airankang.html

———(美術館HPより)————–

アイラン・カン(Airan Kang)は、叡智のあかりを光る本のオブジェであらわし、我々を観照の空間に誘います。
韓国で生まれ育ち、カントなどの西洋思想に慣れ親しんだ作家は、自らのアイデンティティーを模索するかのように、1999年から本を用いた概念的なインスタレーションを発表してきました。作品は実際にある本のサイズと同じ原型を透明樹脂で型抜きし、LEDを使い内側から発光するように作られていますが、本の光に照らされるとき、光輝く本のオブジェは、個人の文化的蓄積をしめす記号でもあり、脳神経システムの一端子でもあるかのようです。
一冊の光る本から始まった作品は、近年では、物体としての本からその存在性を仮想空間に再構築し、見る人が身体を用いて体験できるプロジェクトへとして提示し、デジタル時代における相互作用的な、新しい知のあり方を探っています。

日本における美術館スペースでの初の本格的な個展となる本展では、展示室のなかにミラールームを設け、虚構のまじる多元的な空間をつくりだします。
それは、仮想と現実が混在する、今日の情報化社会におけるリアリティーのすがたを映しているかのようです。
人間の物質の重力を超越して、高みにのぼる精神の瞬きをどうぞご覧ください。

□Airan Kang(アイラン・カン)プロフィール
1960年ソウル生まれ。1983年梨花女子大学校美術大学西洋画科卒業。1987年多摩美術大学修士課程修了。2009年同大学博士号取得。2002年ニューヨーク大学美術専攻交換教授。2002-4年ニューヨークインターナショナルスタジオ&キューレイトリアルプログラム参加。現在梨花女子大学校美術大学教授。韓国、日本、ヨーロッパなど各方面で国際的に発表を行う。最近の展覧会として、大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2009(新潟 09/7/26-9/13)「Beginning of New Era」The Seoul site for the National Museum of Contemporary Art(ソウル 09/10/22-12/6)アジア・アートビエンナーレ(台湾 09/10/24-10/2/28)に出品。

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