2012.01.25 Wed
アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください.こんなにたっぷり『上野千鶴子』を堪能できる本があるだろうか。講演会のチケットを取ろうとしても満席、立ち見も否めない。講演会会場で著書を買って勇んでサインを望めば、長い列に並ぶしかない。そんな経験をしたことのある方なら、ぜひ『総特集 上野千鶴子』を手に取って欲しい。 多くの方から寄せられた、上野さんのあんな顔、こんな顔。思う存分に上野千鶴子ワールドに浸れる。上野さんからもらった言葉で生きている人は、私だけではないとわかる。「私」が「私」を通して捉えてきた上野さんを、本書のなかで多くの方と共有する喜びを知る。「私は時代と寝てきた」という上野さんと同時代を生きられてよかった、と思える瞬間である。上野さんのテキストを夢中で読み漁り、見つけるとそのテキストが私の細胞のなかに取り込まれ、生き続ける。 もやもやしたものがすっきりと言語化される快楽。これまでもこれからも上野さんから目が離せない。 堀 紀美子
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