2014.04.20 Sun
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『映画から見える世界―観なくても楽しめる、ちづこ流シネマガイド』
著者 上野千鶴子
第三書館( 2014年3月発行)
本書は、2008年から2013年の5年間にわたって、
雑誌『クロワッサン・プレミアム』に連載された
上野さんの映画評をまとめたものである。
『実は実は、わたしはかくれたシネマフリークだったのだ。』という上野さん。
いまは、TSUTAYAでレンタルDVDもできる便利な時代。
上野さんの若い頃は、TSUTAYAもないから、映画を見るのはたいへんだった。
それでも三本立ての映画館やオールナイト上映にもよく行った、
というほどの映画好きだそうだ。
そんな上野さんの映画評をひとつひとつ読みすすめると、映画を観ていないのに楽しめる。
というか、やっぱり、その映画を観たくなる。
怖いもの見たさという好奇心や、自分の目で確かめたいと思う気持ちを刺激されて、一気に観たい映画が山積みになった。
上野さんが感じた気持ちを、わたしだったらどう味わうんだろうかと、確かめたくなる。
そんなじれったい、逸る気持ちさえ、心地よいと感じる。
一粒で二度おいしい『ちづこ流シネマガイド』を、ぜひ手に取ってみてはいかがだろうか。
堀 紀美子
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