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『政治理論とフェミニズムの間―国家・社会・家族』田村哲樹

2009.11.27 Fri

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 『政治理論とフェミニズムの間』という、一見しただけでは意味のよくわからないタイトルには、ちゃんとした理由がある。フェミニズムで「政治(ポリティクス)」という言葉が使われるとき、「支配」や「暴力」を指している場合が多い。「普通」に見えるところに「支配」や「暴力」を見出すことに、フェミニズムの意義があったのだ。しかし、普通の政治理論では、フェミニズムの議論がきちんと踏まえられることは少ない。それは、「政治」の概念が異なっているからである。だからといって、政治理論の「政治」概念が正しいのではない。それはそれで、「政治」を狭くとらえすぎなのだ。というわけで、本書は、政治理論とフェミニズムの「間」を行こうとする。焦点は「政治」である。「政治」は、フェミニズムが言うほど「支配」や「暴力」とイコールなのではないし、政治理論が考えるほど国家だけに関わるものでもない。本書で言いたかったのは、このことである。(田村哲樹)








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