子や孫にしばられない生き方

著者:河村 都

産業編集センター( 2017-07-13 )


 本書は、子育てアドバイザーとして長年活躍してきた著者による、子どもや孫といい距離をとり、お互いに自立した生活を送るための痛快エッセイ&アドバイス集です。
孫の誕生と同時に「孫ブルー」に陥ったという著者は、すぐに頭を切り替え、「子や孫にしがみつかない生き方をする!」と高らかに宣言!

娘夫婦とも孫ともいい距離をとりつつ、互いの自立を目指す新しい生き方を本書内で提唱しています。

「孫育てに積極的な、よきおじいちゃん、おばあちゃん」の養成講座ともいえる「イクジイ・イクバア講座」が各自治体で開催される中、実は「よきおばあちゃん」を演じようとし疲弊してしまっている人が意外に多いのでは……という思いに至り、同世代の方々に声がけをして本音を語り合う座談会を実施。
 リアルな悩みの数々を目の当たりにしたことから、本書が生まれました。
本書は、
序章 この本が誕生したきっかけ 1章 孫ができても“ワガママ主義”で生きていこう! ――私が決断した理由 2章 娘家族と暮らしても“私らしく”! ――都流・二世帯同居の「孫育て」実践ルール 3章 「孫ブルー」のお悩みにお答えします 4章 子や孫にしばられない生き方とは 5章 人生の宝は出会い ――私という人間を形づくった5人の言葉
の5章立ての構成になっています。
 女性の生き様、生き方を伝える本を手がけたいという思いが強い私にとって、著者との出会いは大変大きなものでした。 何度かお会いし、人生の先輩として学ぶことが多くあると感じる中で、「それにしても河村さんは、どうしてこうも潔い考え方が貫けるのだろう…」という素朴な疑問が湧いてきた頃、本書の最後の章にまとめられた「私という人間を形づくった5人の言葉」に触れ、涙。

「誰にも依存せず自分の幸せを追求する人生を歩むべし!!」という信念を貫きつつも、決して独りよがりではない。 いろいろな方との関わり合いの中で多くを学びながら、お互いが納得し、輝くためのコミュニケーションの取り方を少しずつ身につけていらした方なんだと。
人の強さは、優しさ、相手への思いやりをベースに形成されている……。
「どう生きるべきか」を考えるきっかけをくれる一冊。
どうか、一人でも多くの方にこのメッセージが届きますように。